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芝生への除雪方法について

芝生の雪かきを考える上でのポイントがあります。理解しておけば、必要か不要か適切な判断ができるのです。

天然芝に雪が積もったら除雪は必要?

天然芝の場合は基本的に放置してもよいでしょう。自然に溶けるのを待つだけで特別な対処は不要です。ただし、冬に降った雪がなかなか溶けずに残る根雪があるようなエリアの場合注意が必要です。

天然芝の場合は雪腐病に注意

雪腐病とは菌類により引き起こされる病気です。北海道や日本海側などの、雪が積もり長時間溶けないようなエリアで起きやすいとされています。

長時間、芝生の上に雪があると太陽の光が届かず湿度が高くなります。すると芝生が貯めていた養分が減ってしまい、結果抵抗力が落ちて病原菌に感染してしまうことが原因です。積雪期間が100日以上のような環境下だと特に注意が必要であり、雪腐病にかかった芝生は円形、または不定形でパッチ状に枯れてしまいます。

雪腐病への対策・注意点

数日程度の積雪であれば雪腐病は発生しないため、とくに対策や注意点はありません。雪が数日で溶けるような地域であればリスクは小さいといえますが、もし何らかの対策を行いたい場合、事前に不織布シートで芝生を覆っておくとよいでしょう。

雪腐病のリスクが高い豪雪地帯なら、雪が積もる前に殺菌剤を撒いておくことがおすすめ。とくに月単位で雪が積もるエリアなら行っておくのがベターといえます。ただし雪が降ってしまった後ですと、殺菌剤の効果が根まで届かず十分な効果を得られないため、注意が必要です。

殺菌剤をまくタイミングは11月頃が目安です。撒き残しがないようにまんべんなく散布するのがポイント。もしも散布前に雪が降ってしまった場合、降雪後に使用できる薬剤を選びましょう。

融雪剤の使用は要注意

雪が残るのが原因だからと融雪剤を使用するのは避けましょう。融雪剤に含まれる塩化カルシムや塩化ナトリウムは塩分と同じです。芝生の上に使用すると塩分によって枯れてしまう可能性があるため、天然芝への使用はタブーといえます。

人工芝には除雪は必要?

人工芝の場合、天然芝のように大きな影響を受けることはありません。少々の積雪なら天然芝と同様に対策しなくてもいいでしょう。ただし、雪が数センチ以上積もるような豪雪地帯の場合は、除雪が必要となる場合もあります。

雪による人工芝への影響

雪は大量に積もると重量がかかり、雪の重みによって人工芝が寝てしまう可能性があります。特に安価な人工芝の場合、1.5センチも積もれば寝てしまう可能性があるため注意が必要です。

また、人工芝の施工に問題があると、雪が溶けた後に下地がボコボコになってしまうというリスクもあります。プロがきちんと作業をする場合、雨や降雪の影響を考慮し芝生がズレないよう施工を行います。ただ施工のうまくない会社に依頼した場合や、DIYで敷いた場合などは、こうした問題が発生することもあるのです。

人工芝への除雪方法

人工芝への除雪の流れとしては、、まずスコップなどで芝生の上にある雪を大まかに取り除くこと。まずは芝の表面が見えるまで取り除くとよいでしょう。

乗っていた雪をある程度除雪できたら、じょうろやホースを使い水で残った雪を洗い流します。ジョウロを使ってゆっくり流すことを心がけてください。ただ、水を使用するため芝生の施工が良くない場合はボコボコになる可能性も。その場合は水の使用は避け、スコップで除雪をする程度に留めてもよいでしょう。

芝生の霜柱への対策

まず、土壌を寒気から守るために、芝生を休眠させる前は刈り高を少し高めにしておきましょう。たとえば、普段は刈り高を20ミリ以下にしている場合、休眠前の刈り高を1段階高めにして、25ミリ以上になるようにします。

また、芝生の密度低下に気をつけることで、霜柱対策を行えます。害虫の食害や病気、踏圧などによって芝生の密度が低下してしまうため、秋に密度低下の原因をつくらないことが大切。密度が低下した部分に霜柱ができると、根が傷んで修復に時間がかかります。

もしも芝生に霜柱ができてしまったら、とにかく「凍っている状態で踏まない」よう注意。砕けた氷の破片で芝生の根を傷めてしまいます。浮いてしまった芝生を押さえて良いのは、氷が完全に溶けてからとなります。

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おすすめの除雪機メーカー 3選

除雪機専門メディア「雪ブンブン」では、主要な除雪機メーカー9社・125製品をとことん調査。調査で浮かび上があった各メーカーの特徴をピックアップ!どのメーカーの除雪機を選べばよいのかわからない方は、ぜひ参考にご覧ください。

高性能で馬力のある
除雪機のラインナップが豊富
国産
メーカー
ワドー
  • ホンダの除雪機製造をはじめ、クボタ・ヤンマーの除雪機をOEM製造。品質の高さは同業者からも支持されている老舗メーカー
  • 自社で開発・製造をしているため、扱いやすさを追求した除雪機が魅力!
こんな人におすすめ
  • 馬力があり、扱いやすい除雪機が欲しい
  • たくさんの除雪機の中から、自分にあうものを探したい
対応タイプ
小型
中型
大型
2万円~10万円代の小型で
低価格な除雪機が豊富
中国
メーカー
ハイガー
  • 中国の自社工場で一括生産体制を組むことにより、安価を実現!
  • 楽天・ヤフー・AmazonのECサイトで手軽に購入が可能
  • 日本語の説明付きで、組み立ても簡単
こんな人におすすめ
  • 収納に困らないコンパクトな除雪機がほしい
  • ちょっとした庭先の除雪やママさんダンプより楽に除雪したい
対応タイプ
小型
中型
大型
運転時の騒音を軽減する
静音モデルの除雪機が豊富
国産
メーカー
ヤマハ
  • 手押しの小型から中型の除雪機で、静音モデルタイプを展開!
  • エンジン部を囲い込んで騒音を低減する静音設計だから、深夜や早朝の除雪作業にも◎
こんな人におすすめ
  • ご近所さんが隣接しているので、運転音が軽減された除雪機が欲しい
対応タイプ
小型
中型
大型
今回調査した
除雪機メーカー
ワドー(和同) / ホンダ / クボタ / ヤマハ / ヤンマー / 工進 / フジイコーポレーション / ハイガー / ヤナセ
選定基準

「除雪機 メーカー」とGoogle検索、表示された上位9位のメーカーをピックアップ。(2022年1月7日調査時点)
・豊富なラインナップ…9メーカーのうち、最も除雪機が多かったメーカー(ワドー(和同))
・低価格…9メーカーのうち、最も低価格の除雪機を多く扱っているメーカー(ハイガー)
・静音モデル…9メーカーのうち、最も静音モデルが多かったメーカー(ヤマハ)