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自動車の雪下ろし・除雪の方法

雪が積もると、雪かきや車の雪下ろしが必要です。とくに外出の予定がある場合は、「車の雪下ろしを効率良く済ませたい!」と考えるでしょう。しかし、手順や注意点を守らないと、車の傷やヒビの原因に。ここでは、車の雪下ろしを行う際の手順や注意点を紹介します。

自動車の雪下ろしの手順

車の雪下ろしを行う前に、軽く準備体操をして身体を暖め、防寒対策をしっかりと行っておきましょう。とくに暖かい室内から寒い屋外へ出る際は、血圧が上昇しやすくなっています。心臓に負担がかかるリスクがあるため注意しましょう。

作業前の準備

車の雪下ろしをする前に、スコップやスノーブラシを準備しましょう。スノーブラシとはブラシとゴムベラ、スクレーパーが一体となった製品であり、複数の種類が販売されています。たとえば持ち手が伸縮するものやカーブ状のものなどがありますので、車や好みに合った製品を選ぶのがおすすめです。

エンジンをかける前には、マフラー部分をチェックしましょう。マフラーに雪がかかっているままエンジンをかけると、排気ガスが車内に入り込み、一酸化炭素中毒を引き起こすリスクがあります。そのため、マフラーにかかった雪は取り除いておくことが大切です。

また、出口を確保しておくことも大切。「車の雪下ろしをしたのに、出口がなくて道路に出られない…」という事態にならないよう、車道までの道の雪かきを行っておきましょう。

ワイパーを立てる

車のワイパーは、雪が強くなる前に立てておくのがベター。ワイパーを倒したままで雪が積もってしまうと、ワイパーを壊してしまう可能性があります。

もしもワイパーを立てるのを忘れてしまった場合は、雪下ろしを始める前に立てておきましょう。ワイパーを立てておくことで、うっかりブラシを当ててしまうリスクを軽減できます。立てたワイパーの先端は尖っていて危ないため、十分に気をつけてくださいね。

フロントガラスから雪下ろしをする

雪下ろしの際に車を傷つけることがないよう、フロントガラスの雪を押し出すように落としましょう。この際、ブラシやゴムベラがフロントガラスに直接当たらないようにするのがポイント。接触すると細かい傷がついてしまいますから、積もった雪を優しく押しながらどかします。

また、雪はフロントガラスの上から下へ、車の横(左右)へ向かって落とします。

屋根部分の雪下ろしをする

次に、車の屋根部分の雪を落としましょう。ブラシやゴムベラが車に直接当たらないように注意しながら、「引くように落とす」のがポイントです。屋根部分から雪を下ろす際、屋根と側面の角部分に道具が当たりやすくなっています。ボディにブラシやゴムベラがあたると傷の原因となるため注意しましょう。

また、屋根に積もった雪はすべて落とします。雪が残っていると、走行中に雪が落ちてくることも。もしも急ブレーキの際、フロントガラスに雪の塊がすべり落ちてきたら…視界が塞がれ、非常に危険です。

エンジンをかける

フロントガラスと屋根部分の雪下ろしを終え、マフラーに雪がかかっていないことを確認したら、エンジンをかけます。もしも車のドアが凍り付いている場合は、ゆっくりと丁寧に開けましょう。無理やりこじ開けるとドアのゴム部分が壊れる可能性があります。

エンジンをかけたらエアコンもつけ、暖房で車内をあたためておきましょう。

ボンネットの雪を下ろす

エンジンをかけた後は、車が暖まることで雪が溶けやすくなっています。ボンネット部分に積もった雪を「押しどかす」ように取り除きましょう。ブラシやゴムベラが直接触れないよう注意し、車の左右に雪を落とします。

自動車の雪下ろしで注意すること

車の雪下ろしを行う際に、注意すべきポイントがあります。理解していないと塗装面のキズやガラスのヒビ、事故などにつながる危険性もあるため、チェックしておきましょう。

車の前や後ろに雪を落とさない

車の雪下ろしでは、つい車の前後に雪を落としてしまいたくなりますが、「雪は車の横(左右)に落とす」のが鉄則。車の前後に雪を下ろしてしまうと発進しづらいうえ、マフラー部分に雪がかかる原因となります。

そのため、フロントガラスや屋根部分、ボンネットなどの雪下ろしの全工程において、雪を車の横に落とすようにしましょう。

雪を載せたまま走行はしない

雪を載せたまま車を走行させるのは非常に危険です。走行中に滑り落ちた雪が視界を妨げる危険があるほか、落ちた雪が後続車の走行に危険を与えるかもしれません。

急いでいるときなどは、「屋根に少し雪が残っているけれど、溶けるだろうし、フロントガラスに落ちてきたらワイパーでどけよう」と考えがち。しかしワイパーでは雪をどかしづらいうえ、払った雪が対向車や後続車に当たる可能性もあります。必ず車の雪をすべて落としてから走行するようにしましょう。

お湯の使用は避ける

「雪や氷にお湯をかけたら早く溶けるかな?」「エンジンの熱では溶けるのに時間がかかるし、急いでいるからお湯をかけてしまおう」と考えたことはありませんか?

しかし、お湯をかけるのはNG。水もおすすめできません。雪が積もった車は冷えており、お湯や水で急激に温められると塗装面の傷やガラスのヒビの原因になります。また、残った水分が凍結することで、雪下ろしがさらに困難になることもあるのです。

そのため、急いでいてもエンジンやエアコンの熱でじっくり雪をとかすのがおすすめです。解氷スプレーなどを用いるのも良いですね。

雪が降る前にやっておきたい対策

雪が降るとわかっている場合は、事前に洗車をしておくことをおすすめします。雪が降る季節は空気が乾燥しており、車にほこりや砂が付着しやすい状態。ほこりや砂が付着したまま雪が積もると、雪下ろしの際に塗装面を傷つけてしまう可能性があります。

そのため、雪が降る前に簡単に洗車をしておきましょう。水で洗い流す程度でも十分ですが、ワックスコーティングまで行っておけば傷がつきにくくなるうえ、雪が滑りやすくなります。

また、車に毛布をかぶせておくのも雪下ろしの時間短縮に有効な方法です。カーカバーやビニールシートは雪の重みで傷がつくことがあるため、避けましょう。

駐車場や車庫周辺の雪かきは除雪機がおすすめ

雪の多い地域では、車の雪下ろしのほか、駐車場や車庫周りの雪かきも行う必要があります。地域によって異なるものの、「毎日、雪かきをしないと車を出せない」というケースもあるでしょう。雪かき作業は体力を使ううえ、時間もかかります。それを毎日の通勤前にしなければならないとなると、大変ですよね。

そこで、除雪機の購入がおすすめです。除雪機があれば短時間で雪かきを終えられます。手作業ほどの体力も必要ないため、毎日の雪かき作業を負担に感じにくくなるでしょう。

もちろん、車庫だけではなく、除雪機は家の周りの除雪作業にも役立ちます。

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おすすめの除雪機メーカー 3選

除雪機専門メディア「雪ブンブン」では、主要な除雪機メーカー9社・125製品をとことん調査。調査で浮かび上があった各メーカーの特徴をピックアップ!どのメーカーの除雪機を選べばよいのかわからない方は、ぜひ参考にご覧ください。

高性能で馬力のある
除雪機のラインナップが豊富
国産
メーカー
ワドー
  • ホンダの除雪機製造をはじめ、クボタ・ヤンマーの除雪機をOEM製造。品質の高さは同業者からも支持されている老舗メーカー
  • 自社で開発・製造をしているため、扱いやすさを追求した除雪機が魅力!
こんな人におすすめ
  • 馬力があり、扱いやすい除雪機が欲しい
  • たくさんの除雪機の中から、自分にあうものを探したい
対応タイプ
小型
中型
大型
2万円~10万円代の小型で
低価格な除雪機が豊富
中国
メーカー
ハイガー
  • 中国の自社工場で一括生産体制を組むことにより、安価を実現!
  • 楽天・ヤフー・AmazonのECサイトで手軽に購入が可能
  • 日本語の説明付きで、組み立ても簡単
こんな人におすすめ
  • 収納に困らないコンパクトな除雪機がほしい
  • ちょっとした庭先の除雪やママさんダンプより楽に除雪したい
対応タイプ
小型
中型
大型
運転時の騒音を軽減する
静音モデルの除雪機が豊富
国産
メーカー
ヤマハ
  • 手押しの小型から中型の除雪機で、静音モデルタイプを展開!
  • エンジン部を囲い込んで騒音を低減する静音設計だから、深夜や早朝の除雪作業にも◎
こんな人におすすめ
  • ご近所さんが隣接しているので、運転音が軽減された除雪機が欲しい
対応タイプ
小型
中型
大型
今回調査した
除雪機メーカー
ワドー(和同) / ホンダ / クボタ / ヤマハ / ヤンマー / 工進 / フジイコーポレーション / ハイガー / ヤナセ
選定基準

「除雪機 メーカー」とGoogle検索、表示された上位9位のメーカーをピックアップ。(2022年1月7日調査時点)
・豊富なラインナップ…9メーカーのうち、最も除雪機が多かったメーカー(ワドー(和同))
・低価格…9メーカーのうち、最も低価格の除雪機を多く扱っているメーカー(ハイガー)
・静音モデル…9メーカーのうち、最も静音モデルが多かったメーカー(ヤマハ)