除雪のマナー

除雪作業ではマナーやルールの遵守を心がけましょう。マナーやルールを守らないと人同士の思わぬトラブルに発展しかねません。また、重大な事故を引き起こす可能性もあります。では、どんなマナーやルールを守ればいいのか？主な内容をまとめました。

路上駐車はしない

路上駐車はNGです。除雪車が通れなくなります。除雪作業ができないと路面の状態は凸凹になり、安全な通行を妨げる危険性があるからです。また、自動車を避けて除雪車を走らせると、向かいの家の前に多くの雪が積み重なることになります。迷惑をかけますし、近隣トラブルにも発展しかねません。

敷地内の雪を道路に出さない

玄関前に雪が溜まったからと敷地外に出すのはNGです。自動車や徒歩の人の交通の妨げになりますし、下手をすれば事故の要因になるからです。また、道路交通法第七十六条、道路法 第四十三条でも禁止されています。機械でも人力でも車道に雪出しするのは避けましょう。

雪かきのトラブル

屋根に積もった雪が隣家の敷地に落ちる

自宅の屋根に積もった雪が隣家の敷地に滑り落ちて、隣人トラブルに発展することがあります。例えば、敷地に置かれたプランターに雪が直撃すれば破損するでしょう。家同士が近ければ、窓に直撃して割れる可能性もあります。幼い子供や高齢者に落ちればケガをさせてしまうかもしれませんので、雪止め金具や融雪ネットが必要です。

みんなでやっている雪かきに参加しない

近隣の方が雪かきをしているのに、自分の所はしないという態度だと、近隣トラブルに発展しかねません。雪かきをしないと、昼間に溶けて夜に凍り、人や車が滑りやすい状態になるのも雪かきしたほうが良い理由の1つです。自分や家族の通学通勤の邪魔にもなるので、自分の家の前は片付けるようにしましょう。

袋小路の奥の方は特に雪かきが必要

袋小路の一番奥に家がある方は、特に雪かきをしなければなりません。袋小路の場合、行き止まりになっていることで除雪車が入れないからです。雪が降っても除雪できず、積もるだけになります。一軒でも除雪しないと、車も出せず通行も難しくなるでしょう。

アパートやマンションでは入居者が雪かきをする

アパートやマンションのような賃貸の方は、管理者ではなく入居者が雪かきをしなければなりません。入居者には善管注意義務があり、借りている部屋や共用部分を使用、保管、管理する義務があるからです。生活の中で起きる修繕は入居者がすると義務付けられており、そこに雪かきが当てはまります。共有部分の雪かきを他の住民がしているなら参加する、1人でしたいなら別のタイミングで行うなど協力する姿勢を見せないと、トラブルに発展する可能性もあります。

雪を捨てる場所で迷惑をかける

雪かきをして空き地に捨てたら、誰かの私有地というケースもあります。人の家の塀の前に雪を積むのも、住人にとっては気持ちのいいものではないでしょう。除雪した雪は自分の家の敷地、道路脇の側溝部分にある融雪溝や流雪溝に捨てます。公道や川に捨てるのは河川法や道路法で禁止されているため、併せて注意が必要です。

馬力別に除雪機の性能を確認する

除雪のマナーがわからない場合は？

除雪マナーが分からないときは、近所の人に聞くのがベストです。

除雪のマナーは地域によって異なる場合があるため、地域の方にマナーを確認しておくとトラブルを防ぐことができます。

近所の人に聞いてみれば、除雪した雪を捨てる場所や、除雪に便利など道具など、有用な情報を得られるかもしれません。

集合住宅では除雪の分担があったり、ゴミ捨て場の除雪を当番制で担当していることもあり、参加しないとトラブルにつながる可能性もあるので注意が必要です。

近所で共同使用している雪捨て場などは勝手に使用すると注意される可能性もあるため、「除雪のマナーを教えてほしい」と相談することをおすすめします。あらかじめ地元の方に確かめておけば、除雪トラブルも避けらるでしょう。