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雪かき中の心臓発作・心筋梗塞への対策

雪かき中に、心臓発作や心筋梗塞を引き起こす事例が後を絶ちません。ここでは、雪かきが心臓発作や心筋梗塞を引き起こす理由や、対策方法も紹介します。

雪かきによる心臓発作・心筋梗塞の被害

雪かきによる、心臓発作や心筋梗塞のリスクが指摘されています。米ネイションワイド小児病院の研究チームが調べた1990年~2006年のデータによると、雪かき中に心臓に損傷を負って死亡した事例は1,647件。

2014年11月半ば、米ニューヨーク州バッファローでは豪雪がありました。雪かき中に死亡したのは少なくとも2人以上といわれており、「雪かきによって何百人もの人が毎年死亡している」と考える医師もいます。

参照元:BBCニュースジャパン(https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35397864

雪かきで心臓発作・心筋梗塞のリスクが高くなる理由

なぜ、雪かきによって心臓発作や心筋梗塞のリスクが高くなってしまうのでしょうか?ここでは、雪かきが心臓発作や心筋梗塞を引き起こす理由を解説します。

雪かきは体の負担が大きい

シャベルで除雪した場合、エアロビクスと同等の運動量があるといわれています。エアロビクスの運動量は6METs。雪かきも6METsの運動量があるとされており、通常の歩行時の運動量3METsの倍の負担が身体にかかっています。

雪かきには、腕の力はもちろん、腰や足といった全身を使います。雪かき作業中は酸素の消費が激しくなりますが、このとき心臓は一生懸命血液を全身に送って酸素を運んでいます。つまり、心臓には大きな負担がかかっている状態なのです。

さらに、雪かき中は息を止めてしまいがちな点も、心臓へ負担を与える原因です。

寒さにより心臓に負担がかかる

雪かきは、当然寒い時期に行います。しかし、寒さは心臓に大きな負担を与えるといわれています。

寒い環境では、交感神経が緊張し、心臓や全身の血管が収縮します。すると血圧が高くなり、心臓へ負担をかけます。身体は酸素を必要としていますが、収縮した血管は酸素が不足している状態。寒さによって血液の粘度も増していますから、心筋梗塞や狭心症、脳出血などを引き起こすリスクが高いのです。

とくに雪かきは朝に行うことが多く、昼間よりも気温が低い環境です。そこに準備運動もせずに雪かきをしてしまうと、力む動作によって血圧や心拍数が上昇し、心臓発作や心筋梗塞を引き起こします。

雪かきで初めて狭心症と診断されたら要注意

雪かき中に異変を感じ、狭心症と診断された人は多くいるそうです。

狭心症には、胸の圧迫痛や胸痛を覚える特徴があります。以前から階段を昇る・重い荷物を持つなどの動作をしたときに症状が出る場合は「労作性狭心症」と診断され、慢性の狭心症です。症状に心臓が慣れているため、雪かき中に大きな問題に発展する可能性はそれほど高くないでしょう。

しかし、たとえば雪かき中に初めて狭心症の症状が出た場合、「不安定狭心症」と診断されます。不安定狭心症は、発症後3ヵ月以内に急性心筋梗塞や心臓突然死を引き起こす可能性が高いといわれています。そのため、すぐに受診する必要があります。

参照元:ウインターライフ推進協議会|「雪かきと健康:安全対策」(https://www.yukikaki.jp/f8_01.html

雪かき時の心臓発作・心筋梗塞への対策は?

豪雪地帯で暮らす人にとって、雪かきは生活に欠かせないもの。「心臓の負担になるから雪かきは辞めておこう」となれば良いのですが、そういうわけにはいきません。

そこで、雪かきを始める前に準備を行いましょう。外に出る前に水分を摂り、ストレッチなどで身体をほぐします。防寒対策もしっかりと行い、準備が整ったうえで外に出るようにしましょう。

なお、雪かきは軽い作業から始めることが大切です。作業中に呼吸を止めたり、力んだりしてはいけません。少しずつ雪を運び、水分補給も忘れずに。苦しいと感じたらすぐに中止すべきです。

また、雪かき作業後は、汗をかいています。そのままでは身体を冷やしてしまうため、着替えて整理運動を行い、水分を摂りましょう。

参照元:南富良野町公式HP|雪の季節を前に 雪かきと健康について[PDF](https://www.town.minamifurano.hokkaido.jp/koho/pdf/web0811/081109.pdf

除雪機の使用で体の負担を抑える方法も

雪かきは、時間や体力を必要とする作業です。毎年の雪かき作業を大きな負担に感じている人も多いことでしょう。

そこで、除雪機を使った除雪をおすすめします。除雪機なら、手作業での雪かきよりも体への負担を抑えることができます。作業にかかる時間も大幅に短縮できることでしょう。とくに「年々、雪かき作業が体への負担となっている…」と感じている方は、除雪機の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、除雪機は機械のため、ペースメーカーなどを使用している場合は注意が必要です。除雪機を使用できないわけではありませんが、作業時に除雪機とどのくらいの距離を取るべきかを知っておく必要があります。そのため、事前に医師や除雪機メーカーへ確認しておきましょう。

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