【腰痛・ぎっくり腰対策】腰の負担を抑えられる除雪製品は?
雪かきで腰痛やぎっくり腰にならないための道具やポイントをまとめました。雪かきでいつも腰が痛くなる方はチェックしてみてください。
スノープッシャー(スノーラッセル)
スノープッシャーは雪を持ち上げるのではなく、押して移動する使い方です。屈まずに立って作業ができるために腰への負担が軽くなります。得意としているのは、新雪やザラメ状の雪などです。特別な使い方はなく、体全体で押すようにするだけで使用することができます。製品の中にはハンドルの角度を変えられるタイプもあり、身長に合わせた無理なく作業ができます。
スノーダンプ(ママさんダンプ)
スノーダンプは広い範囲の雪を運ぶのが得意です。雪に突き刺してすくい上げて押して運びます。固い雪に対しては、崩してからダンプに乗せて運ぶのが主な使い方です。上半身に力を入れるのではなく、腰から進むようにして運ぶと体への負担を抑えられます。底部にロウやワックスなど塗ることで滑りをよくすると、より作業が楽になるでしょう。
スマスコ
スマスコ(smasco)は除雪作業の負担を軽くできる補助ベルトです。雪かき用のスコップと補助ベルトで構成されています。使用するスコップは一般的な雪かき用のスコップで問題ありません。
使用方法は、スマスコ本体に補助ベルトを通し、スコップの柄に取り付けます。次に補助ベルトの輪に手を通し、空いている片方の手でスマスコのスコップ本体を持てば準備OKです。ベルトにより腰を曲げることなく雪かきできます。
YARDFORCE スノースコップ(ダブルハンドルスコップ)
スノースコップはサポートハンドルが備わっているのが特徴。通常のスコップを使った雪かき作業は、腰とひざを頻繁に動かさなければならず、雪の重みが直接体に負担を与えます。
サポートハンドルを使用することで、てこの原理を利用して除雪作業の負担を軽くすることが可能。荷重が分散されることで体への負担を軽減できるほか、腰も曲げなくて済むため、腰痛やぎっくり腰などのリスクも減らせます。
除雪機
除雪機は自走しながら除雪作業ができるので、体への負担が少ないのがメリット。エンジン式のパワフルな機種であれば、湿った雪や固まった雪、踏まれて固くなった雪でも簡単に除雪できます。
ロータリー式は集めた雪をシューターから吹き飛ばすため、雪の置き場を確保しなくても済む点もポイント。機種によってバッテリーや外部電源が必要な電動式や、手動で除雪を行うタイプもあります。除雪する範囲や雪質、降雪量などから適切な機種を選ぶと良いでしょう。
雪かき中に腰痛・ぎっくり腰になった場合の対策
便利で効率的な道具を使っても、ぎっくり腰になることはあります。なった場合、作業を止めてRICE(ライス)処置を行ってください。RICE処置は、スポーツ現場でも実践されている対処法です。
Rest(安静)Icing(冷却)Compresshion(圧迫)Elevation(挙上)応急処置の英語の頭文字を取ってRICEと呼ばれています。具体的な処置として、コルセットなどを使用し、足の下に枕や座布団を入れた姿勢で安静にするやり方が挙げられます。
ただ、RICEはあくまで応急処置だと考えてください。動けるようになった場合、または付き添いの家族がいるなら、治療院での治療を受けることも大切です。通常、日常生活に支障をきたすレベルの痛みは2~3日間で治まります。治療院が休み、深夜などの場合、安静にしながら患部を氷嚢で冷やすとよいでしょう。
雪かきで腰痛・ぎっくり腰にならないための対策
雪かきによる腰痛やぎっくり腰発生のタイミングはバラバラです。雪かきをしている最中に腰が痛みはじめるケースや、翌日に腰の痛みに気づくケースも多いです。
雪かきで腰痛やぎっくり腰にならないためには無理は禁物です。たとえば大きいスコップで大量に雪をすくうのを繰り返すのはよくありません。腰に負担がかかり続けます。雪かきのコツは体全体で雪かきをすることです。手、脚、体、全体で雪かきをするとよいでしょう。
また、休憩をこまめに入れることも重要です。基本的に雪かきの運動量は激しいため、スポーツをするときと同じように事前のストレッチが大切。普段、運動をしない方はとくに入念なストレッチを行いましょう。雪かき前に10分程度、手足の筋肉を伸ばしたり、前屈や後屈をするといった方法で体をほぐしましょう。
こまめな休憩は脱水などを防ぐためにも必要です。汗が大量に出ると脱水になりかねません。脱水症状は脳梗塞や心筋梗塞などのきっかけになるため、こまめな休憩と水分補給は大切なのです。
腰に負担をかけない雪かきの姿勢
雪かきで腰を痛めてしまわないよう、作業時の姿勢に注意することが大切です。雪かき初心者がしてしまいがちな「中腰の姿勢」は、腰に大きな負担がかかります。
雪かきの理想的な姿勢は、「背中を伸ばし、股関節と膝関節を使った姿勢」。股関節や膝関節を使うことで、太ももの大きな筋肉を使えるようになり、腰や背中の筋肉に過度な負担をかけずに済みます。
なお、背中を伸ばそうとして腰を反り過ぎないよう注意。腰を反りすぎると、かえって腰に負担をかけてしまいます。そのため、適度な腰の反り具合をキープすることが大切です。
また、雪をのせたスコップを移動させる際にも注意が必要。スコップの先端が胸より低い位置になるように持ち上げ、雪を移動させます。
靴やインソールの見直しも重要
雪かきでは靴やインソールもチェックしてみてください。たとえば長靴はあくまで雨具であるため、運動機能のサポートが十分にできない場合があります。長靴やブーツだと、雪の地面で踏ん張ろうとするため、体への負担が大きくなります。
体への負担が大きい状態で雪かきをすると、筋肉の疲労によりぎっくり腰を発症するリスクが高くなります。対策として、雪かき時に使用する靴を見直すとよいでしょう。
正確に足のサイズを測り、足の指の長さや形まで考慮に入れたうえで靴やソールを選びます。基本的に足のサイズより大きな靴はNGです。
また、関節や筋肉への負担、体の歪みを整えるならインソールにもこだわってください。インソールも同様に自分に合っているかを基準にして選ぶのがポイントです。
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