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家の前にできる雪の塊について

せっかく家の前の除雪作業をしたのに、なぜか片づけたはずの雪の塊が残っていることがあります。その理由について解説しながら、注意点についてもまとめました。

目 次

除雪車がかき分けた雪が玄関前に残る

除雪作業後も家の前に雪が残る理由は、除雪車がかき分けた道路の雪を左右に寄せているためです。除雪車での作業は市民の生活に身近な道路を最優先に行われるため、道路横の玄関先や車庫前にかき分けた雪がどうしても残ってしまいます。

また、限られた車両で除雪作業を行っているので、各家庭の除雪時間に合わせた出動が難しく、場合によっては玄関前の除雪作業後に除雪車が出動してしまうこともあります。家の前にできる雪の塊は除雪車が作業を行った証で、その作業により車両を安全に運行できるエリアが確保されているというわけです。

玄関前の雪は除雪車で対応できない

除雪車による除雪作業は、通勤や通学時間帯の渋滞を避けるために、深夜0時頃から朝6時頃にかけて行われています。限られた時間内に除雪作業を完了させなければならず、玄関先や車庫前に寄せられた雪の除雪にまで対応できないのが現状です。

札幌の例を見てみると、市全域に雪が降った場合の一晩で行う除雪の総距離は約5,400km。これは札幌から石垣島まで往復できる距離で、その距離を限られた車両で対応しなければならないため、時間との戦いになります。

そのため、自治体では除雪車の作業後に家の前に雪が残ってしまうことについて理解を求めているほか、玄関先や車庫前の間口処理についても各家庭での対応をお願いしています。

令和元年~5年までの除雪車の対策(札幌市)

札幌市では、令和元年から持続可能な雪対策に向けた取組のひとつとして、生活道路の新たな除雪方法を検討してきました。

降雪によって路面の積雪深が20cm程度となり、車両の走行が困難になって除雪作業が必要と予想される場合、夜間に往復の「圧雪(踏み固め)除雪」または「かき分け除雪」を実施。かき分け除雪とは、路面の積雪を道路の両脇へ寄せる作業のこと。圧雪除雪とは路面の積雪を踏み固める作業のことで、かき分け除雪より効率が良いことが特徴です。

また、圧雪が厚くなりすぎたり道路がザクザクになって通行に支障があるときには、路面の圧雪を削る作業を行っていました。除雪後の雪の塊の減少や、除雪従事者の減少への対策のため試行されましたが、データが揃ったとして令和5年に終了しています。

参照元:札幌市公式HP|生活道路の新たな除雪方法の試行(令和元年度~令和5年度)(https://www.city.sapporo.jp/kensetsu/yuki/new/torikumi01.html

除雪車が通る場合に気をつけたいこと

道路にはみ出した庭木などを剪定する

庭木などの枝葉が道路まではみ出していると、除雪車の通行の妨げになります。
また、枝葉に積もった雪の重みで道路側に倒れこむ可能性があり、除雪作業の妨げになるため、雪が降る前に自宅の庭木などの剪定を行うようにしましょう。

道路上に段差解消の鉄板などを置かない

車を車庫へ乗り入れるために段差解消ブロックや敷鉄板などを道路上に設置している場合、除雪車が作業中に引っかけてしまい、ほかの物を壊してしまう恐れがあります。そのため、設置した段差解消ブロックや敷鉄板などは取り外すようにしましょう。

危険箇所に目印を設置する

危険箇所が雪に隠れていると除雪作業中の事故につながりかねないため、注意して作業すべき場所や建造物がある場合は竹ざおに赤布をつけるなどの目印を設置する必要があります。

路上駐車をしない

除雪車が通行するうえで障害となるのが路上駐車です。1台でも放置車があると除雪車が入れず、そのエリアの除雪作業が後回しになる場合があります。地域住民の生活道路の安全性を確保できなくなってしまうため、路上駐車は絶対にやめましょう。

除雪後の車道に雪を捨てない

除雪後の道路や融雪道路などに雪を捨てると道幅が狭くなり、通行の妨げになります。また、事故の原因にもなるため、自宅の除雪作業を行う際は敷地内に積み上げる、または指定の排雪場所へ持ち込むようにしましょう。

側溝の蓋は必ず閉める

流雪溝のグレーチング蓋や側溝蓋を開けたままにした場合、通行者が転落する危険性があります。大きな事故にもつながりかねないため、流雪溝に雪を捨てた後は、必ず蓋を閉めるようにしてください。

決められた場所に排雪する

屋根の雪下ろしなどで出た雪を道路に放置したままにするのは法律違反となるため、決められた場所に排雪するようにしましょう。排雪する際は、登下校する児童・生徒に注意が必要です。
また、排雪場所には雪以外のごみなどを捨てないようにしましょう。

ごみ集積所や消火栓近くを除雪する

除雪車で除雪作業を行う際、ごみ集積所や消火栓わきに雪がたまらないように配慮されているものの、まったくたまらないようにするのは困難です。
そのため、ごみ集積所や消火栓近くに雪がたまっている場合は、地域住民と協力しながら除雪作業を行うようにしましょう。特に消火栓はいざというときにすぐ使えないということがないように、雪がたまっていないか注意が必要です。

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おすすめの除雪機メーカー 3選

除雪機専門メディア「雪ブンブン」では、主要な除雪機メーカー9社・125製品をとことん調査。調査で浮かび上があった各メーカーの特徴をピックアップ!どのメーカーの除雪機を選べばよいのかわからない方は、ぜひ参考にご覧ください。

高性能で馬力のある
除雪機のラインナップが豊富
国産
メーカー
ワドー
  • ホンダの除雪機製造をはじめ、クボタ・ヤンマーの除雪機をOEM製造。品質の高さは同業者からも支持されている老舗メーカー
  • 自社で開発・製造をしているため、扱いやすさを追求した除雪機が魅力!
こんな人におすすめ
  • 馬力があり、扱いやすい除雪機が欲しい
  • たくさんの除雪機の中から、自分にあうものを探したい
対応タイプ
小型
中型
大型
2万円~10万円代の小型で
低価格な除雪機が豊富
中国
メーカー
ハイガー
  • 中国の自社工場で一括生産体制を組むことにより、安価を実現!
  • 楽天・ヤフー・AmazonのECサイトで手軽に購入が可能
  • 日本語の説明付きで、組み立ても簡単
こんな人におすすめ
  • 収納に困らないコンパクトな除雪機がほしい
  • ちょっとした庭先の除雪やママさんダンプより楽に除雪したい
対応タイプ
小型
中型
大型
運転時の騒音を軽減する
静音モデルの除雪機が豊富
国産
メーカー
ヤマハ
  • 手押しの小型から中型の除雪機で、静音モデルタイプを展開!
  • エンジン部を囲い込んで騒音を低減する静音設計だから、深夜や早朝の除雪作業にも◎
こんな人におすすめ
  • ご近所さんが隣接しているので、運転音が軽減された除雪機が欲しい
対応タイプ
小型
中型
大型
今回調査した
除雪機メーカー
ワドー(和同) / ホンダ / クボタ / ヤマハ / ヤンマー / 工進 / フジイコーポレーション / ハイガー / ヤナセ
選定基準

「除雪機 メーカー」とGoogle検索、表示された上位9位のメーカーをピックアップ。(2022年1月7日調査時点)
・豊富なラインナップ…9メーカーのうち、最も除雪機が多かったメーカー(ワドー(和同))
・低価格…9メーカーのうち、最も低価格の除雪機を多く扱っているメーカー(ハイガー)
・静音モデル…9メーカーのうち、最も静音モデルが多かったメーカー(ヤマハ)