除雪機の雪下ろし
除雪機の雪下ろしについて、注意点を解説します。雪下ろしは作業の段取りなく行うと危険です。毎年、死亡事故も起きています。そこでここでは、雪下ろしの注意点を紹介しますので、雪下ろしの際の参考にしてください。
雪下ろしの注意点
不必要な雪下ろしはしない
雪下ろしをする前に、その作業は本当に必要なのか確認しましょう。雪下ろしを行うのは、雪による危険を取り除くためです。雪の重みで屋根や部材が変形するのを防ぐために、雪下ろしを行います。
一般の住宅の場合、雪の重みで住宅が変化していなければ、わざわざ雪下ろしを行う必要はありません。雪下ろしは死亡事故も起こる危険な作業ですので、必要なければ作業はやめておきましょう。
一人で作業しない
雪下ろしを行う際は、必ず複数名で行いましょう。万が一作業中にケガをしてしまったり、雪に埋もれてしまったりしても、一人で作業をしていると気づいてもらうのに時間がかかります。一人で作業は行わず、必ず家族や近所の人と一緒に行ってください。
どうしても一人で行う場合は、作業前に誰かに雪下ろしを行うことを伝えておきましょう。何かあっても、安否確認ができる状態にしておくことが大切です。
気温が低い時に作業する
つい、天気が良い日に作業したくなりますが、気温が高い日や日差しが強い日に作業するのは危険です。雪の表面が溶けると滑りやすくなり、屋根から転落する危険があります。風が強い日や吹雪の日もバランスを崩しやすいので、作業は行わないようにしましょう。
作業を行うのは、気温が低いときがよいでしょう。気温が低くて風がないときでも、足を踏み外したりバランスを崩す恐れはあります。十分に注意して作業してください。
作業の段取りは十分に
雪下ろしを行う前には、十分に段取りしてから作業を始めてください。「安全装置を用意する」「屋根の下に置かれているものがないか確認する」「作業中に屋根の下に人が入ってこないか」など、リスクを減らした状態で作業をしましょう。
安全に作業する自信がない、段取りが不十分な場合には、専門業者に雪下ろしを依頼するのが賢明です。
勾配屋根は危険
平らな屋根の場合、端に近づかないようにすれば、転落のリスクは少なくなります。一方で、勾配屋根は角度が急なため、雪下ろしの際にバランスを崩しやすく危険です。雪止めがなければ、一緒に滑り落ちてしまう可能性もあります。屋根に立てかけたはしごも倒れやすいので、注意して作業しなければなりません。
屋根は滑りやすい素材なので注意する
北海道などでは、住宅の屋根に金属材が使用されます。金属の屋根材は表面が滑らかに仕上がっており、とても滑りやすく雪を落としやすい特性があります。とくに濡れた状態だと滑りやすいため、雪下ろしをしながら屋根の上を歩くときは注意しなければなりません。屋根には雪を少し残しておくと、滑る危険を軽減できます。気温が高い日も雪が解けて滑りやすくなるので、注意してください。
建物周囲に雪を残す
除雪を行う際は、万が一転落したときのクッションになるように建物のまわりに雪を残して雪下ろしするようにしましょう。
雪下ろしの際は除雪済みの固い地面に気を付けることも大切です。転落による重大事故の多くは、除雪済みの固いところに頭を打ち付ける場合が多いです。雪下ろしの前に、地面の状態を確認しておくとよいでしょう。
除雪機を屋根の上で使用するのは避けた方がいい
機械で楽に雪を除去できる除雪機ですが、雪下ろしには適していません。除雪機を屋根の上で使用するのは危険ですので、避けたほうが良いでしょう。屋根の上で除雪機を使用すると、転倒や転落による事故の危険性があります。作業中に転倒すると除雪機に巻き込まれる危険もあるので、雪下ろしは手作業で行ってください。
雪下ろし後に除雪機を使う場合の注意点
自宅周囲にある室外機・給湯器が雪に覆われ、外からは見えにくくなっている場合があります。雪下ろし後に除雪機で除雪する際には、室外機・給湯器にぶつけないよう注意しましょう。
また、室外機や給湯器への損害として、屋根からの落雪などによりガス管やガスメーターが破損するリスクにも注意が必要です。屋根に雪庇ができて室外機へ落下するリスクがある場合、雪下ろしの際は雪が一気に落ちてこないよう注意しながら作業をしましょう。
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