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【番外編】札幌市の除雪情報

札幌市の除雪情報について紹介します。市が行う除雪作業の条件と市が行っている除雪作業をまとめました。

市が行う除雪作業の条件

札幌市では、積雪状況や気象状況から判断して、除雪作業を実施します。

車両の走行に支障があると予想されるほど雪が積もったときや、ほぼ連続した降雪で、雪の深さが10cmを超えるとき、風雪・地吹雪によって、吹き溜まりが発生しそうなときなど、このような条件を目安に、作業が行われます。

ただし、雪の深さが10cmを超えていても、雪がすでに踏み固まっていたり、気温が高くてすぐに溶けそうだったりすると、除雪作業は行われません。また、雪が降りだしたタイミングによって除雪が間に合わないときや、通勤通学時間に重なり、交通の混雑・事故が心配されるときにも、除雪作業は行われません。

市が行っている除雪作業

新雪除雪

新雪除雪とは、路面に降り積もった新雪を、道路のわきに寄せる作業です。雪が多く降ったタイミングで、作業が行われます。

幹線道路など、道路幅の広い場所では、除雪グレーダや除雪トラックで作業を行います。生活道路など道路幅が狭い場合、タイヤショベルで雪を道路わきに寄せます。作業が行われる時間は、深夜から早朝です。通勤・通学の時間までに作業します。

札幌市では、道路幅員が8m以上の道道、市道及び8m未満の市道のうち、機械除雪が可能な路線が対象の路線です。出動は道路の積雪状況や気象状況で判断されますが、雪が急に積もりだしたときなど、通勤・通学の時間帯に作業が重なりそうなときは、作業が見合されます。

路面整正

路面整生は、路面のわだちや凸凹を削りながら平らにする作業です。路面を平らにし、削られた雪は道路わきに寄せていきます。除雪機は、除雪グレーダとタイヤショベルを使用します。除雪グレーダは道路幅員の広い道路に、タイヤショベルは道路幅員の狭い生活道路での作業に使用されます。道路のわだちや凸凹は、雪による交通障害の原因の一つです。この原因を除去することで、事故などのリスクを減らします。

路面整生を行う際は、道路状況を調査し、特に作業が必要な道路から実施します。路面の凸凹や、わだちによって車両の走行に支障がある場合や、降雨や気温が急激に上昇し圧雪部がザクザクで車両の走行に支障の恐れがある場合に出動します。

拡幅除雪

拡幅除雪は、走行車線の幅を広げる作業です。道路わきに積み上げられた雪の裾をかきとり、雪の山に積み上げていきます。幹線道路は大型ロータリー、生活道路は小型ロータリーで除雪作業が行われます。

対象となる路線は、道路幅員が8m以上の道道、市道及び8m未満の市道のうち、機械除雪が可能な路線です。確保する道路幅員は、道路の種別によって異なります。

有効幅員が狭くなり、交通の確保が難しい場合や、新雪除去作業に支障がある場合には、拡幅除雪が行われます。道路の状況を見ながら順次作業を実施し、運搬排雪が行われる予定がある場合は、運搬排雪の実施時期も考慮しながら、計画的に実施します。

運搬排雪

運搬排雪は、道路わきの雪をダンプトラックに積み込み、運ぶ作業です。ダンプトラックに積み込んだ雪は、雪堆積場等へ運ばれます。作業方法は、道路わきの雪山を切り崩して、ダンプトラックに積み込みます。その雪は、雪堆積場や融雪施設へ運搬されます。雪山を切り崩すのは、大型ロータリーです。電柱や街路樹、小河川がある場所では、雪山を切り崩すのにバックホウが用いられます。雪だし後の道路を平たんにするために、除雪グレーダやバックホウを使います。

運搬排雪の対象となるのは、幹線道路と一部の通学路です。通学路では歩道が確保されないと危険なため、運搬排雪が行われます。幹線道路では、バス路線等で交通量の多い道路や、地下鉄駅等の車両が集中する道路が対象です。

出動基準は、道路の状況や車両の運行情報をパトロールして、計画的に実施されます。通学路の排雪については、通常小学校の3学期始業日までに実施します。

札幌市が行っている雪対策(令和6年度時点)

車両管理システム

札幌市が行っている雪対策に、車両管理システムがあります。車両管理システムを導入することで、公共専用の雪堆積場や融雪施設で、排雪ダンプトラック車両台数の計測作業による人員の省力化、集計作業の効率化を目指しています。

生活道路の除排雪に関する検討

札幌市では、少子高齢化の進行や人口減少社会においても安心・安全かつ持続可能な冬の道路環境を実現するため、生活道路の除排雪に関する検討を行っています。

将来的な除雪作業の担い手不足に対応するためには、排雪作業スピードの向上が必要不可欠です。そのため一部地域で生活道路排雪の試験施工を実施し、そこから得られた結果や今までの排雪手法を再検証し、地域の方や除雪事業者からの意見も参考にしつつ手法の検討を進めています。

また市民や専門家など多様な視点から検討を行うため、「持続可能な生活道路除排雪の在り方検討会」を設置。行政に関する有識者や、交通・除雪事業者・町内会などさまざまな立場の代表者により構成される懇話会です。

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おすすめの除雪機メーカー 3選

除雪機専門メディア「雪ブンブン」では、主要な除雪機メーカー9社・125製品をとことん調査。調査で浮かび上があった各メーカーの特徴をピックアップ!どのメーカーの除雪機を選べばよいのかわからない方は、ぜひ参考にご覧ください。

高性能で馬力のある
除雪機のラインナップが豊富
国産
メーカー
ワドー
  • ホンダの除雪機製造をはじめ、クボタ・ヤンマーの除雪機をOEM製造。品質の高さは同業者からも支持されている老舗メーカー
  • 自社で開発・製造をしているため、扱いやすさを追求した除雪機が魅力!
こんな人におすすめ
  • 馬力があり、扱いやすい除雪機が欲しい
  • たくさんの除雪機の中から、自分にあうものを探したい
対応タイプ
小型
中型
大型
2万円~10万円代の小型で
低価格な除雪機が豊富
中国
メーカー
ハイガー
  • 中国の自社工場で一括生産体制を組むことにより、安価を実現!
  • 楽天・ヤフー・AmazonのECサイトで手軽に購入が可能
  • 日本語の説明付きで、組み立ても簡単
こんな人におすすめ
  • 収納に困らないコンパクトな除雪機がほしい
  • ちょっとした庭先の除雪やママさんダンプより楽に除雪したい
対応タイプ
小型
中型
大型
運転時の騒音を軽減する
静音モデルの除雪機が豊富
国産
メーカー
ヤマハ
  • 手押しの小型から中型の除雪機で、静音モデルタイプを展開!
  • エンジン部を囲い込んで騒音を低減する静音設計だから、深夜や早朝の除雪作業にも◎
こんな人におすすめ
  • ご近所さんが隣接しているので、運転音が軽減された除雪機が欲しい
対応タイプ
小型
中型
大型
今回調査した
除雪機メーカー
ワドー(和同) / ホンダ / クボタ / ヤマハ / ヤンマー / 工進 / フジイコーポレーション / ハイガー / ヤナセ
選定基準

「除雪機 メーカー」とGoogle検索、表示された上位9位のメーカーをピックアップ。(2022年1月7日調査時点)
・豊富なラインナップ…9メーカーのうち、最も除雪機が多かったメーカー(ワドー(和同))
・低価格…9メーカーのうち、最も低価格の除雪機を多く扱っているメーカー(ハイガー)
・静音モデル…9メーカーのうち、最も静音モデルが多かったメーカー(ヤマハ)