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ベタ雪向けの除雪道具・除雪機は?

ベタ雪の除雪に苦労する方も多いです。水分を含んでいるせいで重く、倒木の原因にもなります。ベタ雪の除雪を楽にする道具や除雪機を知っておきましょう。

ベタ雪(ぼた雪)の除雪が大変な理由

ベタ雪は湿った雪のことです。空気中に水蒸気が多い状態だと、氷の結晶がたくさん発生します。結晶が多数あるとお互いくっついて成長しながら大きくなり落ちてくるのです。ただ、気温が高いと多少溶けて落ちてきます。

ベタ雪は水分を多く含んでいる分、重さがあり、物にくっつきやすい特徴を持っています。少量なら問題はあまりないでしょう。ただ、大量だと木が根本から折れるほどの被害を発生させるのです。除雪の負担も大きくなります。

ベタ雪の除雪のコツは?

ベタ雪を除雪するタイミングは気温の低い朝や夕方です。早朝は雪がまだ溶けておらず、水分も少ない状態のため比較的楽に除雪が行えます。気温が上がって溶けてくると水分を含んだベタ雪となり、雪の重みが増す場合があるため注意が必要です。早朝7時から8時ぐらいから雪かきをはじめるのがいいでしょう。

夕方から夜の時間帯もおすすめです。夜間、低温で雪が凍りつくとスコップでは対応できない場合があります。凍る前の夕方に除雪をすると、凍った雪の対処を避けられるでしょう。ただ、早朝や深夜は除雪の音が近所迷惑になる可能性もあるため注意してください。特に除雪機は音が大きいため、深夜早朝の使用は避けたほうが良いでしょう。どうしても使用する必要がある場合、静音タイプの除雪機の利用がおすすめです。

ベタ雪向きの除雪道具について

ベタ雪の除雪について負担を少なく効率的にしたいなら、スノーダンプとスノーラッセルを用意しておきたいところです。スノーダンプは、角型のシャベルに取っ手が付いたような形状をしています。スノーダンプの先を雪に突き刺して押し込み、すくって運ぶなどの使い方が一般的。スコップで崩した硬い雪を運ぶときにも重宝します。プラスチック、アルミやスチールなど素材はさまざまです。

スノーラッセルは、スノープッシャーとも呼ばれています。新雪や凍結前の雪を押し出すのに適している除雪道具です。シャベル部分がブルドーザーの土を押したりすくったりするバケット部分に似ています。雪が逃げない形をしており、除雪作業の負担減少が期待できるのです。

ベタ雪向きの除雪機は?

ブレードタイプの除雪機

回転装置が特徴的なロータリー除雪機は、ベタ雪の除雪はあまり得意ではありません。雪のかき込みが上手くいかない、シューターで詰まりが発生するなどのリスクもあります。水分を含んだベタ雪向きの除雪機は、回転装置のない「ブレード除雪機」が挙げられます。

ブレードタイプの除雪機は、広いスペースの除雪に向いています。とくに5センチ~10センチ程度の積雪、少ない積雪で活躍してくれるのです。店舗の前だけ、駐車場、中型や大型の除雪機のサブ機などの用途に適している除雪機です。ただし、ベタ雪で量が多い重すぎると推進力が弱まるため注意が必要です。また、降雪量の多い豪雪地域などの利用もあまり向いてはいません。使用方法のコツとしては、押し出す雪が多くなりすぎる前にこまめに除雪をすると良いでしょう。

ワドー SB692H

ワドーSB692H は除雪幅100センチ、スノーブレードタイプの除雪機です。特徴は傾斜ブレードを搭載している点で、雪を左右に寄せることができます。コントロールパネルの右側に操作レバーを備えており、楽にコントロールできるでしょう。

走行クラッチレバーを使用することで、ハンドルを持ったままオンとオフを簡単に切り替えられます。オプションとして、ブレードの高さを三段階で固定するキットを用意しているのもポイントです。アスファルトや砂利道の除雪と移動で活躍します。

参照元HP:和同産業|SB692H (https://www.wadosng.jp/product/sb692h.html)

ヤマハ ブレード搭載モデル

ヤマハブレード搭載除雪機は、ブレード除雪機とロータリー除雪機の機能を備えているのが特徴です。ブレードを下げることで5センチ以下の雪やベタ雪の除雪、上げれば5センチ以上の除雪に対応できるロータリー除雪機として機能します。

オプションで樹脂スクレーパーと樹脂スキッドプレートを用意しているのもポイントです。装着すれば、タイル面やアスファルトの路面を守れますし、除雪時の音も軽減できる点もポイント。とくに春先や溶けかけといったシャーベット状の雪に適した除雪機です。

参照元HP:ヤマハ発動機|ブレード搭載除雪機(https://www.yamaha-motor.co.jp/snowblower/blade/)

ホンダ ユキオスSB800(JVT)

ホンダ ユキオスSB800は新雪や溶けかけの雪も対応できます。とくに柔らかい新雪に威力を発揮する除雪機です。エンジン式の自走タイプのため負担なく除雪が可能。ブレード角度を切り替えることで雪を片側に寄せられます。

手元にスロットルレバーと前後進切り替えレバーによって簡単操作が可能です。スロットルレバーの握る力により速度を調整できる点も特徴。複雑な操作が苦手という人でも使いやすい機種といえます。ブレードの上げ下げを軽い力で行えるため、雪を簡単に捨てられます。サイドプレートで雪こぼれも防止可能です。

参照元HP:Honda|ユキオス SB800(JVT)- ブレード除雪機(https://www.honda.co.jp/snow/lineup/sb800-jvt/)

ブレードタイプの
除雪機をチェック

除雪機でベタ雪を除雪する方法

ベタ雪は水分による重さがあり物にくっつきやすいことから、除雪機が雪詰まりを起こす可能性が高くなります。そのため、ベタ雪の除雪では除雪方法に注意が必要です。

まず、ベタ雪を除雪する際は、エンジン回転調節レバーを「高」の位置にしてから除雪を行います。
作業中に負荷が大きくなってエンジンの回転が低下した場合は、速やかに変速レバーを「中立」の位置に戻します。エンジン回転が回復したことを確認してから前進しましょう。もしも再びエンジンの回転が低下したら、再度変則レバーを中立の位置に戻し、エンジン回転が回復してから前進する流れを繰り返します。

また、エンジンを停止する際は、除雪部に溜まっている雪を飛ばしてから停止させることもポイントです。

参照元HP:和同産業|SMX1392T SMX1392-NT 取扱説明書(※PDF)(https://www.wadosng.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/取扱説明書 SMX1392-NT20230306 20230615.pdf)
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おすすめの除雪機メーカー 3選

除雪機専門メディア「雪ブンブン」では、主要な除雪機メーカー9社・125製品をとことん調査。調査で浮かび上があった各メーカーの特徴をピックアップ!どのメーカーの除雪機を選べばよいのかわからない方は、ぜひ参考にご覧ください。

高性能で馬力のある
除雪機のラインナップが豊富
国産
メーカー
ワドー
  • ホンダの除雪機製造をはじめ、クボタ・ヤンマーの除雪機をOEM製造。品質の高さは同業者からも支持されている老舗メーカー
  • 自社で開発・製造をしているため、扱いやすさを追求した除雪機が魅力!
こんな人におすすめ
  • 馬力があり、扱いやすい除雪機が欲しい
  • たくさんの除雪機の中から、自分にあうものを探したい
対応タイプ
小型
中型
大型
2万円~10万円代の小型で
低価格な除雪機が豊富
中国
メーカー
ハイガー
  • 中国の自社工場で一括生産体制を組むことにより、安価を実現!
  • 楽天・ヤフー・AmazonのECサイトで手軽に購入が可能
  • 日本語の説明付きで、組み立ても簡単
こんな人におすすめ
  • 収納に困らないコンパクトな除雪機がほしい
  • ちょっとした庭先の除雪やママさんダンプより楽に除雪したい
対応タイプ
小型
中型
大型
運転時の騒音を軽減する
静音モデルの除雪機が豊富
国産
メーカー
ヤマハ
  • 手押しの小型から中型の除雪機で、静音モデルタイプを展開!
  • エンジン部を囲い込んで騒音を低減する静音設計だから、深夜や早朝の除雪作業にも◎
こんな人におすすめ
  • ご近所さんが隣接しているので、運転音が軽減された除雪機が欲しい
対応タイプ
小型
中型
大型
今回調査した
除雪機メーカー
ワドー(和同) / ホンダ / クボタ / ヤマハ / ヤンマー / 工進 / フジイコーポレーション / ハイガー / ヤナセ
選定基準

「除雪機 メーカー」とGoogle検索、表示された上位9位のメーカーをピックアップ。(2022年1月7日調査時点)
・豊富なラインナップ…9メーカーのうち、最も除雪機が多かったメーカー(ワドー(和同))
・低価格…9メーカーのうち、最も低価格の除雪機を多く扱っているメーカー(ハイガー)
・静音モデル…9メーカーのうち、最も静音モデルが多かったメーカー(ヤマハ)