除雪機以外の除雪・雪かき方法
降雪量が多い地域であっても、常に除雪機が必要な程の積雪があるとは限りません。除雪機以外の方法で除雪や雪かきを行った方が効率的という場合も。また除雪機が故障してしまった場合などに備え、除雪機以外の除雪・雪かき方法について押さえておくとよいでしょう。
ほうき・ブラシ
本来はゴミや落ち葉などの清掃に用いるものですが、積雪が5cm程度であれば、ほうきやブラシでも雪かきが行えます。その場合はなるべく頑丈なつくりのもので、なおかつナイロンなど防水性のある素材のものがおすすめ。
雪かきスコップ・シャベル
プラスチック製の雪かきスコップ
雪は年に数回程度というエリアでも備えておきたい道具のひとつです。プラスチック製のスコップのメリットは何と言っても、金属製に比べて軽いこと。女性やお子さんなどでも比較的扱いやすく、降りたての柔らかい雪に適していると言えます。
一方で、固く締まってしまった雪を切り崩しながら雪かきをするという使い方には不向き。場合によっては破損してしまうこともあり得ます。そうした事態に備え、プラスチック製のスコップの先端に金属製のブレードを装着したものを選んでおくのもひとつです。
金属製の雪かきスコップ
降雪量の多い地域で頼れる存在となるのが、金属製の雪かきスコップです。プラスチック製に比べて強度や剛性に優れるため、厚く積もって固く締まってしまった雪を切り崩しながら雪かきするという使い方にも対応も可能。またより固くなってしまっている雪には、「剣スコ」と呼ばれる先端が尖った形状のものを用いることもできます。
ひと昔前は、金属製スコップと言えば鉄製が大半を占めていましたが、近年では比較的軽量なアルミ製のものも増えてきています。ただし、強度や頑丈性という点では鉄製に軍配。状況に応じて、適したものを使い分けるのがよいでしょう。
スノーダンプ
簡単に言えば、雪専用の大型のちりとりのような道具です。スコップなどで家の階段や車の屋根に積もった雪を降ろして、ある程度分量がまとまったらスノーダンプにまとめて乗せ、地面を滑らせながら雪捨て場や排雪溝まで運ぶという使い方をします。
プラスチック製・アルミ製
スコップの場合と同じく、プラスチック製は金属製に比べて軽く、女性でも扱いやすいのがメリット。価格の面でも、金属製よりは安価。ただし強度面では劣り、固い雪には不向きです。軽量さと強度を両立させたい場合は、アルミ製を選ぶのも一考です。
鉄製・ステンレス製
積雪量の多い地域では、運搬する雪の量や仕様する頻度も多くなるため、強度や耐久性に優れた鉄製・ステンレス製のスノーダンプがチョイスされる傾向にあります。重量は当然重くなりますが、その分頑丈で長く使えることが重視されます。
スノーラッセル(スノープッシャー)
簡単に言えばスコップに幅の広い刃先をつけたもので、スコップとスノーダンプの機能をかけ合わせた存在と言えるのがスノーラッセル(スノープッシャー)になります。固く締まってしまった雪には向いていませんが、地面を滑らせ、柔らかい積もったばかりの雪を集めながら移動させるという使い方ができます。雪が比較的少ない地域であれば、これで十分という声もあるほど。雪国の場合も平坦な場所の雪かきを素早く行うのに便利です。
融雪剤
文字通り雪を融かすための薬剤ですが、いくつか種類があります。
「塩化カルシウム」は素早く雪を融かすことができますが、金属を腐食させてしまい、肌荒れや炎症を引き起こすリスクがあります。「塩化ナトリウム」は高速道路などにも用いられており、持続時間が長め。「塩化マグネシウム」は雪を融かすスピードや持続性は低い反面、人体への影響が少ない利点があります。
ブロワー
ブロワーとは、空気に圧力をかけることで強い風を出力する機械のこと。落ち葉や木くずの清掃、洗車後の水切りなど、幅広いシーンで活用できるアイテムです。さまざまなサイズや種類があるため、用途に合わせて使い分けることができます。
ブロワーは、新雪など柔らかい雪に効果的です。トリガーを引くだけでスイッチが入るため、短時間で負担なく地面の雪を取り除くことができます。パワーがあるため多少ファンノイズがしますが、隣近所が窓を閉め切っている真冬ならそれほど気にせず使用できるでしょう。気温が低い朝や積もる前に行うことがおすすめです。
ただし、ブロワーはベタ雪や豪雪地帯には不向きです。そういった雪が降る地域は、除雪機を活用するようにしましょう。
無理のない除雪方法を選びましょう
ひと口に除雪機以外の除雪方法といってもさまざまな方法・道具があります。肝心なのは、状況に合ったやり方を、無理のない範囲で行うこと。合わない方法を続けてしまい、体調を崩したり怪我をしたしりしては本末転倒です。身体への負担軽減、かけすぎない物を選ぶようにしてください。
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