除雪機はどこに置けばいい?保管場所の決め方
除雪機は保管場所を決めてから、購入することをおすすめします。保管場所がないと、購入してから困ることになるからです。「外に置いておけばいい」という方もいるかもしれません。結果、すぐサビてしまい使い物にならなくなるリスクがあるのです。除雪機の保管場所のポイントについて解説します。
保管場所はどこを選べばいいのか
野ざらしはNG
「除雪機の保管場所なんて野ざらしでいいんじゃない?」結論からいえばNGです。たとえば自動車なら、海辺の近くでない限り大丈夫かもしれません。しかし除雪機も同じように考えていると、取り返しがつかなくなります。高いお金を出して購入し、ちょっと経つと動かなくなったでは、笑い話にもなりません。
自動車は長期的に外で使うものという前提で設計されています。保管も車庫や地下で守られるとは限らず、青空駐車も多いです。雨風が原因でも動かなくなるような重要な機械構造部分には、アルミや鉄でガードがほどこされています。タイヤの駆動部分も少々のことでは壊れません。
除雪機は違うのです。除雪機は自動車ではなく農機具で、活躍する期間は1年中ではなく限られています。軽さやコストという点で、雨風から守るような部分を削っているのです。
もし、自動車レベルで雨風や雪にも強いなら野ざらしでもかまいません。その分、守るための部品と加工が必要となり価格は跳ね上がります。そのことを踏まえると、補完しなくても大丈夫とはいえないのです。野ざらしだと下手をすれば1年経過する頃にはサビだらけで、動かなくなることもあります。
屋根がある場所を基本に考える
除雪機の保管場所は、屋根があることを大前提にしてください。自動車やバイクを入れている車庫でもかまいません。農機具は屋根のある保管場所に置くのが鉄則です。メーカーも除雪機の保管場所は屋根のある車庫や農機具小屋を推奨しています。壁に囲まれているならなおのこと適しているのです。
「除雪作業をするときは雪に当っているのだからそこまで徹底しなくても大丈夫ではないか?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。ただ、除雪作業は1週間続けて行ったり、雪や雨や風に当たり続けたりすることはないのです。
除雪機は1年中使用するものではありません。保管場所がないからと野ざらしにして、雨風、真夏日は紫外線、台風の影響を受けたりするとダメージが大きいです。自動車のように野ざらしで放置できるような耐久力や防御力もありません。
屋根のある保管場所に置かないと、寿命が縮むだけです。最悪の場合、除雪で困ったからと春先に買い、外に置いて日常の雨風や陽に当たり、いざ冬に使おうとしたら動かないといったようにすぐに壊れる可能性もあります。除雪機を長期的に使用するためにも保管場所にこだわりましょう。
土や砂利がある場所は避ける
実は屋根があるだけでは十分な対策といえません。地面が舗装されておらず土がむき出しなら、除雪機にダメージを与える可能性があります。理由は地面から出てくる湿気です。雨はしのげても湿気の影響でサビが発生します。
除雪機の底はカバーがないことも多く、湿気を防ぐものがありません。除雪機を動かすための重要な構造部分がむき出しです。除雪機の構造部分に地面から発生した湿気が悪影響を与えます。構造部分にサビが生じれば、動かしたいときに動かないケースも出てくるのです。
屋根があっても油断できません。車庫でも農機具小屋でも、地面が土や砂利なら、除雪機を守るために湿気対策が必要です。保管場所の環境整備も求められます。
コンクリートがある場所を選ぶ
除雪機を長く使用するためには、地面からの湿気対策のため、コンクリート舗装も視野に入れてください。コストはかかりますが、除雪機を長期間使用することが前提なら考慮しておきましょう。他に保管場所があり、コンクリートの地面なら移動も検討してみてください。
舗装が困難なら防水シートも対策になります。応急処置に近い方法ですが、地面の上に置くよりは効果が期待できるでしょう。防水シートを敷いても湿気があるようなら、やはりコンクリート舗装を検討したほうがいいでしょう。
保管場所に悩んだら
ケージ型簡易車庫も選択肢に入れる
車庫や農機具小屋がないならケージ型の簡易車庫も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。たとえば、敷地内にスペースがあり、一画だけコンクリート舗装を行い、その上にケージ型やテント型の車庫を設けるのです。ケージを採用する場合、防水シートで覆えば野ざらし状態になりません。
業者へ依頼することも可能
除雪機の保管場所がないなら、最終的に業者に依頼するのも選択肢のひとつです。業者の中には、オフシーズンに除雪機の保管サービスを提供しているところもあります。保管場所がないなら有効な手段です。
修理業者が保管サービスを行っている場合、メンテナンスや点検をしてくれるところもあります。単純に保管だけのサービスを提供しているところもあり、ニーズや料金に合わせて選択してください。自宅搬入をしてくれるところなら、手間や負担も省けます。
専用の除雪機カバーを使用する
専用カバーで除雪機を覆っておく方法も、解決策のひとつとして検討してみる価値があります。除雪作業が不要なシーズンの期間中、カバーをしておけば、除雪機の劣化や錆発生、汚れの原因となる日光・風・雨・埃などによるダメージをおさえやすくなります。
カバーを購入する際には、所有している除雪機のサイズやメーカーに対応しているかどうか確認しましょう。また、長期間にわたる直射日光や強風にしっかりと耐えらえる品質であるかどうかについても、併せて確認しておくことが大切です。
除雪機のレンタルサービスを利用する
シーズン終了後における除雪機の保管場所に関する悩みを、レンタルサービスの利用という方法で解消することも可能です。レンタルサービスであれば、除雪作業が不要なオフシーズンには除雪機を返却することができます。ただし、レンタルサービスは利用するたび費用が発生するため、返却後に雪が積もってしまうとレンタルの費用や手間がかかってしまう点には注意が必要です。
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