除雪機の音は近所迷惑？

近所の方とのトラブルになることもある、騒音問題。除雪機の音も、近所迷惑になる可能性があります。実際、自治体には「近所の方の除雪音が迷惑」といった相談も寄せられることがあるようです。ここでは、除雪機の騒音問題と騒音対策としてできることを解説していきます。

除雪機の騒音について市に相談がいくことも

騒音についての相談1

市に寄せられた、除雪機の騒音についての相談です。家の裏の住人が、深夜2時3時に除雪機を使うため、迷惑に感じています。ほかにそんな時間に除雪機を使用する人はおらず、30分以上はやっているので迷惑です。警察にも相談しましたが、状況が変わらなくて困っているとのことでした。

これに対して市は、夜間の除雪は迷惑行為であること、すでに警察にも相談していることから、今後同様のことがあれば、自治体の方から直接深夜の除雪を控えるよう依頼するとのことです。

騒音についての相談2

深夜から早朝、私有地で除雪機を使用している騒音が気になるため、条例等を作成して、夜間の除雪をやめさせてほしいという相談です。条例によって深夜の騒音がなくなることで、住民間のトラブルが減り、快適な睡眠や心の安定を得られるのではと考えられています。

これに対して、個人で行う除雪について、市では生活騒音に分類されると考えるとのことでした。よって、一人ひとりが迷惑にならないよう心掛け、近隣との相互理解を得ながら、生活環境の保持をしていくべきとのことでした。

除雪機の使用は時間帯に気をつけたほうが良い

豪雪地帯では除雪機の使用が一般的ですが、除雪機を使用する時間帯には、気を付けたほうが良いでしょう。深夜に除雪機を使用すると、思っているよりも騒音が近所に響きます。多くの方の睡眠時間を妨害することになりかねないので、夜間・早朝など人が寝静まっている時間帯は使用を避けたほうが良いでしょう。

騒音対策に防音カバーも販売されている

騒音対策として、除雪機用の防音カバーも販売されています。カバーを使用することで、エンジン音を低減し、騒音に効果が期待できます。仕事や学校の都合で、深夜・早朝に除雪するしかない場合は、防音カバーを使用するなど工夫をしましょう。

防音カバーは対応機種を確認し、除雪機の種類に合ったものを使用してください。

静音モデルの販売もある

除雪機には、静音モデルの販売もあります。これから除雪機の購入を検討している方や、除雪機の買い替えをお考えの方は、静音モデルも検討してみましょう。通常モデルと比較すると、かなり騒音を抑えることができます。

静音モデルの除雪機なら、音を気にせずに除雪ができます。除雪機の音は日中でも響くので、音が気になる方は騒音モデルがおすすめです。

静音モデルの除雪機でも難しい場合は？

静音モデルの除雪機でも多少の音は出るため、除雪機自体の使用が難しい場合はスコップなどを使った除雪となります。一般的に、除雪は雪が固まる前の深夜や早朝に行うことが多いです。雪は融けだすと水分を多く含むようになり、べちゃべちゃの状態になります。この状態の雪は重く、雪かきの負担が増します。深夜や早朝ならば気温が低く、雪の水分も少ないため比較的楽に作業を行えるのです。ただし、深夜の除雪作業は騒音に気を付ける必要があるので注意しましょう。

除雪機を使わず、かつ雪かきの負担を抑える方法として、融雪剤の使用が挙げられます。

融雪剤によって雪の量を減らせるため、日中でも除雪がしやすくなります。融雪剤にはさまざまな成分がふくまれていますが、代表的なものは塩化カルシウムや塩化ナトリウム（塩）です。塩などの不純物が混ざった水は零度以下の一定の温度にならないと氷にはならないため、融雪剤はこれを利用して雪を溶かします。

ただし、融雪剤は車が錆びる原因になったり植物の生育に影響が出たりする可能性があるため、車や樹木など融雪剤の影響を受けやすいものがないか注意してから使用しましょう。