不要になった除雪機の処分方法は?
除雪機が不要になったら処分が必要です。雪が少ない土地への引っ越し、新しい機種に買い替える、古すぎて使っていないなど手放す理由はたくさんあります。不要になった除雪機はどうすればいいのでしょうか?除雪機の処分方法を解説します。
除雪機を処分したいときの選択肢
自治体
電動式の除雪機なら、粗大ごみとして自治体が引き取ってくれる場合があります。あくまで電動式であり確実ではないため、事前に問い合わせが必要です。ただし、大型の粗大ごみですから、処分に費用がかかります。ホームページをチェックしたり問い合わせをしたりしてみてください。
不用品回収業者
不用品回収業者なら、エンジン式でも電動式でも引き取ってくれる可能性は高いです。ただ、自治体より、処分費用は高くなります。それでも、故障して動かない除雪機でも対応してくれますし「とにかく早く処分したい」場合には、手っ取り早い方法のひとつです。
メーカー
除雪機の買い替えを検討しているなら、メーカーに下取りしてもらえる可能性があります。メーカーによりますが、搬出や輸送に関連する費用がかからない場合も多く手続きも簡単です。ただし、メーカーが決まった下取り価格を設定しています。除雪機も含めた農機具関連は競合も少ないため、下取り価格は低調です。ただ、新しい除雪機の購入費に当てられるのはメリットでしょう。
買取業者
除雪機は買取業者が対応している場合も多いです。中古でもあまり使用していない、比較的新しい機種なら高額査定も期待できます。故障しても買取をしてくれる場合もあるため、相談して損はないのです。除雪機はメンテナンスをしっかりしていれば10年以上使用することもあり、処分方法として、優先順位の高い方法です。
中古の除雪機は買い取り需要はあるの?
除雪機を買い取りする業者がいる意味は「需要がある」からです。需要がないと、買取業者も利益がないため見向きもしません。買取をしても、中古の除雪機を購入する方がいるからこそ成立するのです。
除雪機はメンテナンスをしっかりしていれば長持ちします。ただ、新品で購入しても使い方や保管方法によっては、5年も待たずに不具合が出るリスクのある道具なのです。「新品でなければならない」という考え方もありますが、逆に「メンテナンスや修理が必要なら初期費用を抑えられる中古でいい」という方もいます。
豪雪地帯に引っ越しをして、近所の人が除雪機を使っていて「いいな」と考える方もいるでしょう。しかし新品の価格を見て、想定していた予算以上の価格だった場合に断念する人もいるでしょう。そこで中古の除雪機があると知ったらどうでしょうか?新品にこだわらない方なら、費用が抑えられる中古を選ぶのも不思議ではないのです。
実際、雪国では中古除雪機や除雪機の買取をしているお店は、いたるところにあります。そのため、中古除雪機は中古自動車と同様に雪国では需要があるのです。
「何年も使用していない除雪機は流石に無理だろ。動かないし」という状態の除雪機でも買取業者なら買い取ってくれます。ちょっとした故障程度なら、買取業者は修理して販売するからです。買取金額と修理代を差し引いても利益が出ると考えているからこそ買い取ります。
除雪機はシンプルな構造のため、仕組みを知って専門知識がある方なら、部品さえあれば故障があっても修理できるのです。修理がむずかしいレベルでも、部品は取れます。メーカーの正規部品より中古部品のほうが安いからです。
除雪機の需要はあります。「古いから」、「故障して動かない」、「価値なんてない」と考える前に、まずは買取業者に相談してみてください。
除雪機の買取相場は?
除雪機の買取相場を決めるのは「メーカー」、「機種」、「使用年数」、「年式」や「馬力」などです。需要がある豪雪地帯や雪国か、その他のエリアでも買取相場は変わります。目安としては5万円~10万円ですが、必ずしもこの金額内というわけではありません。
買取金額に影響を与えるその他の要素は、状態も関わります。年式も新しく有名メーカーで馬力が十分でも、故障で動かないなら買取額に響くのです。一般的には国産メーカーで小型除雪機は需要があるため、状態がよく、汚れや傷もなければ高額査定が期待できます。
高額買取につながりやすい機能とは
シャーボルトガードはヤマハの除雪機すべてに備わっている機能です。除雪機が故障する原因に、石や木のような異物の巻き込みがあります。オーガと他の部品に異物が挟まると、エンジンに致命的なダメージを与えます。結果、故障につながるのです。
シャーボルトは、オーガシャフトという動力の伝達部分とオーガをつなぐボルトで、異物が原因による衝撃をせん断します。衝撃は空回りしエンジンへの大きなダメージを回避できるものです。シャーボルトガードがあると、シャーボルトへの負担を抑え、結果、除雪機へのダメージを抑えることにつながります。
ジェットシューター
ジェットシューターはヤマハの除雪機に備わっています。シューターは雪を飛ばす部分です。ジェットシューターはシューター内部やインペラー部分に超高分子量ポリエチレン成形板を装着したもので、雪づまりを軽くできます。
ベタ雪でも力強く吹き飛ばすときに、ジェットシューターがあるとないとでは結果が変わってくるのです。また、機器の中に異物が入ってシューターがダメージを受けて故障するのを抑制します。ヤマハによると2022年5月時点、ジェットシューターが備わっていない機種もあるため注意が必要です。
クロスオーガ
クロスオーガは、ホンダの除雪機に備わっている機能です。雪を取り込むときは正転で行いつつ、除雪機の浮き上がりを抑える逆転を同時に行います。硬い雪を除雪する際に威力を発揮する機能です。一般的な除雪機だと、硬い雪で浮き上がりますが、クロスオーガなら対処できます。
クロスオーガ未搭載の除雪機なら、浮き上がるたびにいちいち直さなければなりません。また、硬い雪に対応できるという点は、単純に除雪機の機能が高いことを意味しています。効率的な除雪ができる点がクロスオーガのメリットです。
ハイブリッド
ホンダの除雪機に備わっている機能です。除雪するときはエンジン、走行時はモーターを使ってエネルギーを効率化できます。除雪作業の負荷と環境に応じてコンピューターが制御してくれる機能です。たとえば雪の重さや負荷に応じて車速が自動で変わります。
作業しなければエンジンの回転数が下がります。ムダにエネルギーを減らさない細やかな配慮です。コンピューターが制御してくれる分、除雪機を使用するのが初めての方や、たまにしか使ったことがないかたでも落ち着いて操縦できるでしょう。
デッドマンコントロール
デッドマンコントロールはヤナセの除雪機に備わった機能です。緊急停止スイッチやセーフティーレバー、セーフティースイッチといった安全装置と考えてください。中古市場でも需要のある機能です。除雪機の操縦は安全性を確保しなければなりません。
デッドマンコントロールがあれば、万が一のトラブル時でも事故防止につながるでしょう。後進時、機械に挟まれる、転ぶなどは非常に危険です。デットマンコントロールがあれば、すぐに除雪機の動作をストップできます。
買取業者を選ぶ際のポイント
価格
価格は買取相場や高額査定だけ見るのではなく、出張費や手数料に関しても注意が必要です。高額査定が出ても、出張費や手数料が高く設定されていると、得られる金額は減ります。一般家庭で除雪機をトラックに積んで業者のところへ持ち込める方も少ないでしょう。出張前提のためチェックが必要です。
スピード
すぐに査定結果を出せるかどうかスピードも注目点です。除雪機の査定を頼んで1週間、2週間も待たされる場合、急いでいる方にはデメリットにしかなりません。中には2日程度で査定額を伝えてくれる業者もいます。ネットで複数業者の一括査定ができるサイトもあるため利用してみてください。
評判
買取業者も千差万別です。ネットには実際に買取を依頼したときの情報が口コミとして出ています。雪国なら知り合いの中で、除雪機を売却した方もいるでしょう。評判に関して情報収集すれば信頼できる業者を絞り込めます。
取り扱いが豊富
これまでに、どのくらいの数の除雪機を取り扱ってきたのか、その実績の豊富さを確認しておくことも、買い取り業者選びにおける重要なポイントです。その業者の得意としている商品の傾向をつかみやすくなるからです。また、売ろうとしている除雪機と同機種あるいはそれに近いものが、実際にいくらで売られているのか、その点についてもあらかじめ調べておくことをおすすめします。
アフターサービスに対応
除雪機の買い替えなどを、今後も予定している場合には特に、アフターサービスの内容が充実している買い取り業者を選びたいところです。長く付き合っていけるような関係性を築いておくことで、除雪機の故障や修理、その他相談などに乗ってもらいやすくなるかもしれません。
ご自身にあった処分方法を選びましょう
除雪機の処分は、自治体や不用品買取業者に依頼する方法もあります。ただ、単純に処分する場合、費用もかかるのは否めません。買い替えの場合は、新しい除雪機の購入費用も必要です。除雪機を買取業者に依頼すれば、思った以上の査定額になる場合もあります。
除雪機は需要があり、故障していても部品に価値があるのです。デッドマンコントロールといった人気の機能が備わり、状態もよければ高額査定も期待できます。評判がよく、査定までのスピードが早く、出張料や手数料が安い買取業者に依頼するのも選択肢です。希望に合わせた処分方法を検討してみてください。
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