除雪機の保管方法は?
除雪機は、冬の降雪時期にのみ使用することが多い製品です。このため、1年を通してみると稼働する期間はごくわずか。使わない時期が圧倒的に長くなるので、この期間の保管状態をよくすることが次のシーズンも快適に使うポイントです。
ここでは除雪機の基本的な保管方法について紹介します。初めて除雪機を購入する場合は確認しておきましょう。
基本の保管方法をチェック
ガソリンをすべて抜いてから
保管する
燃料タンクのガソリンは完全に抜き取りましょう。もしガソリンを残したまま長期間保管したら、故障の原因になることも。また抜いた燃料は引火性があり、火災や爆発のおそれがあります。十分気を付けながら、所定の燃料タンクなどに保管してください。
使わなくてもバッテリーを
充電する
ガソリンの除雪機でも必要となるバッテリー。エンジンを始動させるだけでなく、電装品の稼働には必ず必要になります。このバッテリーは、除雪機を使わない時にも少しずつ消費されていくので、長期の保管時には充電しておくことが必要です。
さらに待機放電により失われたバッテリーをそのままにしておくと、除雪機自体の機能が低下してしまうことも。これを防ぐためにも保管時には定期的にバッテリーをチェックし、良い状態を保つようにしましょう。
バッテリーのマイナス端子を外す
長期間使わないなら、バッテリーのマイナス端子を外しておく方法もあります。これによってバッテリーが消費されることがなくなり充電も不必要に。しかし機種によっては通電させておいたほうがよいこともあるため、購入時に販売店で確認してみるのが良いでしょう。
オーガハウジングは地面に降ろす
オーガを覆い保護する役割のオーガハウジングは、地面に接地させて保管するようにしましょう。これによりオーガ部分を安定した状態で保つことができます。
稼動部に注油する
クラッチ、シューターなどの稼動部やオーガ先端にオイルを塗っておきましょう。注油することにより、刃先を良い状態に保つだけでなく、油が保護材の役割も果たします。
エンジンスイッチキーを
外しておく
長期保管に際しては、エンジンスイッチキーを必ず外すようにします。キーの盗難を防ぐだけでなく、間違ってエンジンをかけてしまうことを防げるでしょう。
屋外に保管する場合には、ボディーカバーを掛けておくことも大切。カバーの利用で雨やホコリ、ゴミから除雪機を守り、使用年数を長くすることができます。
長い間保管する場合に気を付けておきたいポイント
除雪機は雪が降るシーズンしか使用しないケースがほとんどです。そのため使用していない間の保管に注意しなければなりません。適切に保管をしなければ、長く安心して使い続けることが出来ない可能性が高まるので注意しましょう。
稼働部に潤滑スプレーしておく
除雪機にとって、天敵は錆びです。錆が発生してしまうと動きが悪くなり、思うような性能が発揮できないだけでなく、故障の原因にもなってしまいます。そのため除雪機を戦車したあとは、シューターやクラッチワイヤー、オーガなどの可動部分に潤滑スプレーなどを活用しオイルをつけておきましょう。そうすることで一定期間保管しても、次のシーズンもスムーズに使えるようになります。
キャブレター内の燃料を抜く
数か月以上も除雪機を稼働させなければ、キャブレターに残っているガソリンが揮発してしまい、添加物によってドロドロ状に変化してしまいます。そうならないためにもキャブレター内の燃料を抜いておくことが重要です。
除雪機の場合、キャブレターの燃料が抜きやすいように大きなネジのような部品が付いているケースがほとんど。まずはガソリンコックをオフにし、エンジンをかけます。そうすることでキャブレター内のガソリンがほぼ燃焼されて空っぽになるでしょう。
カバーをして保管する
除雪機が雨に濡れてしまうと、錆びが発生しやすくなります。そのため除雪機は屋内で保管し、できればカバーをかけておくと良いでしょう。どうしても屋外で保管する場合には、雨に濡れないよう防水カバーをかけてください。
洗車をする
使用後はできるだけ洗車をしておきましょう。洗車せず長期間保管をすると、付着した雪や泥の水分によって錆が生じやすくなります。除雪機の錆は機能の低下や故障リスクにも繋がるため注意が必要です。洗車の際におさえておきたい重要ポイントとして、次の3つがあげられます。
- 少なくとも月に1度は洗車する
- 高圧洗浄機を用いた洗車はNG
- バッテリーや電装部分などに水が掛からないよう注意する
洗車後は、水分をしっかりとふき取っておくのを忘れないようにしましょう。また、駆動部にはグリスを塗布しておくなどの手入れも重要です。
メンテナンス次第では
耐用年数以上持つことも
除雪機はメンテナンスをしっかりすることで長く使い続けることができます。除雪機は日々使う自動車やバイクなどと違い、冬の数か月だけ使用する機械。このため使わない間の保管方法を確認して耐用年数を長くしましょう。
- 除雪機専門メディア‐雪ブンブン‐ 失敗しない除雪機購入GUIDE
- 除雪機の基礎知識
- カーポートに積もった雪を除雪するやり方
- 除雪後に雪を捨てるなら
- 家の前にできる雪の塊について
- 除雪機を使う時の服装
- 【番外編】札幌市の除雪情報
- 除雪機の雪下ろし
- 除雪機の音は近所迷惑?
- 除雪機の安全装置
- 除雪機の講習
- 除雪機の修理・点検費用
- 除雪機に錆が発生!原因や錆止めの方法
- 除雪機の移動はエンジンをかけないとできない?
- 除雪機のオイル交換は必要?
- 除雪機以外の除雪・雪かき方法
- 除雪機のシャーボルトが折れた時の交換方法
- 半導体不足により除雪機が購入できない?
- 除雪機の盗難対策と保険・補償
- 不要になった除雪機の処分方法は?
- 除雪機のエンジンがかからない時の対処法は?
- 除雪機による事故に備えた保険はある?
- 除雪機を利用する際は砂利に注意
- 除雪機用のガソリンはどこで購入する?
- 除雪機はどこに置けばいい?保管場所の決め方
- 除雪機の動力の違い
- 買っても後悔しない除雪機の選び方のポイント
- 除雪機を使うときに免許は必要?
- 家庭用除雪機を購入するときに補助金はある?
- 除雪機の購入とレンタルはどちらが良い?
- もっと知りたい除雪機のQ&A
- 除雪機の正しい使い方
- 除雪機の耐用年数は
どのくらい? - 除雪機はメンテナンスが
必要? - 買ってはいけない?
中古の除雪機を購入する際に
知っておきたい事 - 除雪機の雪詰まり対策
- 除雪機のよくあるトラブル
- 除雪機を買い替えたい!
下取りしてもらえる?