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圧雪(アイスバーン)はどうやって除雪する?

このページでは、圧雪(アイスバーン)が発生する仕組みや、圧雪を安全かつ適切に除雪する際のポイントなどをまとめています。

圧雪(アイスバーン)について

圧雪(アイスバーン)は文字通り雪が圧力によって押さえつけられている状態です。例えば歩行者によって歩道の雪が踏み固められたり、車のタイヤによって車道の雪が押し固められたりして発生します。

アイスバーンは通常の雪のように柔らかい状態でなく、強く押しつけられることで硬くなり、氷のように圧縮されていることが特徴です。そのため圧雪となった雪は普通の雪よりも滑りやすく、転倒事故の原因になりやすいといった危険性があります。

砂箱の砂や凍結防止剤の使用に注意

北海道を含むの雪国や北国において「砂箱」と呼ばれるものがあります。砂箱は、凍結した道路の滑り止めを目的として散布される砂(滑り止め材)をしまっておくための容器であり、雪国や北国などの毎年必ず雪が降るエリアで見かけられることが特徴です。またその他にも、道路上に積もった雪を凝固点降下という科学的な作用で溶かすために、塩化ナトリウム(塩)や塩化カルシウム、塩化マグネシウムといった凍結防止剤・融雪剤が使用されることもあります。

このような砂箱の砂や融雪剤によって圧雪のリスクを軽減できることもありますが、海水が金属を錆びさせるように融雪剤が自動車の部品へ悪影響を与えたり、公道の融雪剤や砂箱の砂を自宅敷地内へ持ち帰ることは禁止されていたりと、デメリットや注意点があることも事実です。また庭へ融雪剤をまくと植物を枯れさせる危険もあります。

そのため圧雪に砂や融雪剤で対応しようとする場合は、個人で必要な薬剤や滑り止めを購入したり、地道に除雪作業を行ったりしなければなりません。

圧雪の除雪方法

硬くて丈夫な道具を使う

圧雪であっても基本的な除雪の考え方は通常の雪に対する場合と同様です。ただし、圧雪は硬く踏み固められている上、凍結して氷の膜や板のようになっていることもあります。一般的には鉄製の角スコップやツルハシといった硬くて強度のある道具を利用してください。なおプラスチック製はもちろん、アルミ製のスコップも柔らかく変形する恐れがあります。

圧雪・アイスバーン専用の除雪用具について

圧雪、アイスバーン専用の除雪用具には、専用のスコップがあります。

日中も氷点下になるようなエリアでは、雪が積もって氷のようになってしまう事があります。除雪車が通って固まってしまった雪などは、普通のスコップでは除去するのが困難です。

そこで役立つのが、圧雪除去専用スコップです。先端がギザギザになったスコップで、固まってしまった圧雪も粉砕して除去できます。普通の雪にはアルミや樹脂製のスコップが適していますが、圧雪には専用スコップが効率的に作業できます。

そのほか、凍結クラッシャーなどの機器も効果的です。

凍結クラッシャーは手持ちの刈払機を利用してアイスバーンを除去する道具で、コンパクトなので細い歩道や入り組んだ場所も効率的に作業できます。砕いた氷雪は集雪カバーで素早く除去でき、スリップや転倒事故の対策に有効です。

バッテリーとモーターならでは静音タイプもあり、早朝や夜間でも音を気にせずに作業できます。

参照元HP:マルダイ|圧雪除去専用スコップ「ザクスコ」 (https://www.marudai-corp.com/shop/scoop.html)
参照元HP:アイデック|凍結クラッシャー (https://idech.mrc-lp.com/crusher/)

スコップの角で氷を剥がす

スコップの角やツルハシの先を使って凍結した圧雪を割り、さらに雪と道路の隙間からスコップを差し込んで地面を覆う氷を剥がしましょう。

なお、圧雪の範囲が広くて一気に剥がせない場合は氷を割って細かくすることも有効です。剥がした圧雪はそのまま側溝へ排除します。

安全に作業できる日に行う

圧雪の除去や処理には相応の力が必要になり、普段の雪かきとは異なった姿勢や体勢で動かなければならないこともあるでしょう。そのため転倒や事故に気をつけながら、安全に作業できる日に行うことが大切です。

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こんな人におすすめ
  • 馬力があり、扱いやすい除雪機が欲しい
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中型
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低価格な除雪機が豊富
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メーカー
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対応タイプ
小型
中型
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国産
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こんな人におすすめ
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対応タイプ
小型
中型
大型
今回調査した
除雪機メーカー
ワドー(和同) / ホンダ / クボタ / ヤマハ / ヤンマー / 工進 / フジイコーポレーション / ハイガー / ヤナセ
選定基準

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