雪かきに使うと便利?撥水・防水スプレーの使い方
防水スプレーにより雪で靴が濡れることを防ぎ、寒さ対策が期待できます。防水スプレーや撥水スプレーの特徴や使い方を知っておきましょう。
撥水・防水スプレーについて
撥水・防水スプレーは水対策のためのスプレーです。撥水は、加工をすることで服は水をかけても染み込まず、水は玉となり衣類の外へ弾かれます。防水は、水を通しにくくする加工です。たとえば、防水加工をされた服は裏地に水を通しにくいテープを使っていたり、生地に合成樹脂を塗り込んだりして侵入を防ぎます。
基本的に撥水も防水も、加工対象に水が侵入しにくくなる点は共通しているのです。ただ、防水は対象の素材自体を加工することで水の侵入を防ぎます。撥水は対象の表面に被膜を作るのです。ただ、撥水も防水も水の侵入を防ぐという意味では同じと考えればいいでしょう。
撥水・防水スプレーの種類
撥水・防水スプレーも多種多様な商品がメーカーから販売されていますが大きく「シリコン系」と「フッ素系」2つに分けることができます。
シリコン系は素材表面に膜を作るのが特徴です。デメリットは通気性がなくなることでしょう。革製品には適していません。フッ素系は細かな粒子により、繊維を1本レベルでコーティングできるのが特徴です。繊維1本レベルのため、通気性を損ないません。汚れや油予防もできますし、革製品にも適しています。雪対策で考える場合、革靴に使うならフッ素系がいいでしょう。シリコン系だと表面が白くなるリスクがあります。
撥水・防水スプレーの使い方について
撥水・防水スプレーにも適切な使い方があります。確実な雪対策のために、適切な使い方を知っておくことは重要です。
スコップ・スノーダンプ
基本的に各商品の説明書に従って、撥水・防水スプレーを塗布してください。より効果を出したいなら、スコップやスノーダンプを乾いた状態にするのがポイントです。濡れている状態で塗布しても、高い効果は期待できません。直接、表面に塗布したら、ウエス、刷毛、ローラーで拡げます。大体、1~2回程度が目安です。2回程度塗るとより高い効果が期待できます。一度塗布すれば雪かきの2、3回の間、効果が持続します。効果が薄れてきたなと感じたら、再び塗布してください。
衣類
衣服、ズボン、手袋や靴下に撥水・防水スプレーを使うときは、風通しのいい屋外で行います。衣類から噴射口を約20センチ離してから塗り残しがないように塗布します。そのときのポイントはしっとり濡れる程度です。
塗布後は、風通しのいい場所で完全に乾燥させます。1秒レベルの一瞬だけスプレーする、乾燥させずに雪かきをすると撥水効果が得られないケースもあるため注意が必要です。
撥水・防水スプレーは使用できない素材もあります。白色の靴、ビニールやポリウレタンで加工された製品、雪かきでは使わないかもしれませんが、本皮、毛皮、人工皮革、絹や和服などには使えないため注意してください。
靴
靴は素材次第で使えます。靴の場合、雪がくっつくと落ちずにそのまま冷えが伝わってくるのが問題。防水ブーツでも放置すると、溶けた水が染み込んでくるケースもあります。防水スプレーを使用すればより防水効果を高められますし、叩けばすぐに落とせるようになります。
靴も汚れた状態ではなく、落として塗布します。買った直後はあまり汚れていないため塗布する絶好のタイミングです。また、過剰に塗布するのはよくありません。全体的にまんべんなくスプレーするのがポイントです。塗布直後に使用するのもよくありません。塗布後はしっかりと乾燥させるのがポイント。スプレー塗布の目安は週1回程度です。
靴には撥水・防水スプレーが使えない素材もあります。フッ素系は比較的、どんな素材でも使えますが、エナメルは適していません。塗布すると表面の変質や光沢やコーティングの消失、シミになるリスクがあります。基本的に革製品でも加工方法で推奨されないものがあります。その点は説明書を確認し、不安なら目立たないところで試し塗りをしてみてください。
除雪機
除雪機に使用できるスプレーもあります。たとえば、雪の固着を防止するスプレーなら、除雪機のシューターやオーガに使用することが可能。除雪作業前に除雪機に吹き付けておくことで、除雪機への雪の固着や詰まりを防いでくれます。
除雪機に雪が固着したりシューターが詰まる度に対応していると、除雪作業が進まず、時間がかかってしまいます。「効率良く、できるだけ短時間で除雪作業を終えたい」という方は、スプレーを活用してみると良いでしょう。
ただし、スプレーにも種類があり、除雪機の使用に適さない製品もあるため注意が必要。使用前にスプレーの用途などを確認しておくことが望ましいですが、心配な方はメーカーに問い合わせても良いでしょう。
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