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雪かきと雪おろしの違い

「雪かき」という言葉は、地域によっては屋根の雪を下ろす作業も「雪かき」と呼ぶ地域もあります。雪深い北海道や東北地方では、地面の雪を片付ける作業を「雪はね」、屋根の雪下ろしを「雪おろし」と、使い分けていることも珍しくありません。

ここでは、雪かきと雪おろしの違いをさまざまな角度から解説します。

作業する「場所」が違う

雪かきは、地面の雪を取り除く作業です。具体的には、玄関前や駐車場、歩道など、私たちが普段通る場所の雪を片付け、安全に移動できるようにします。

一方の雪おろしは、その名の通り、屋根に積もった雪を下ろす作業です。雪の重みで家が壊れたり、雨漏りしたりするのを防ぐために行います。雪かきは暮らしの快適さを守り、雪おろしは家の安全を守る、という違いがあるのです。

使う「道具」や「方法」が違う

雪かきでは、スコップやスノーダンプのような、雪を押したり運んだりする道具が活躍します。一方、雪おろしには専用の道具が必要です。例えば、屋根に登らなくても雪を下ろせる伸縮式のポールや、万が一のための安全ベルトなど、より専門的な装備が求められます。

雪おろしは高い場所での作業なので、常に落下の危険が伴います。屋根を傷つけてしまう可能性もあり、雪かき以上に慎重さと経験が問われる、という点も大きな違いです。

もしもの時の「責任」も違う

雪かきは法律や条例で、「道路へ雪を出さない義務」または「お願いの位置づけ」とされていることがあります。もし家の前の雪をそのままにして、通行人が転んでケガをしてしまった場合、責任を問われる可能性もあるのです。

一方、雪おろしは、基本的には自己責任で行う作業です。しかし、屋根から落とした雪が隣の家を壊したり、人に当たってしまったりした場合は、損害賠償責任が発生する可能性があります。万が一に備えて、火災保険の「雪害補償特約」などを確認しておくと良いでしょう。

雪かき・雪おろしを効率的に行うコツ

適切なタイミングを知る

雪かきは、雪が積もりすぎる前、10cm以上を目安にこまめに行うのがコツです。一度にやろうとすると、体力を消耗するだけでなく、腰を痛める原因にもなります。

雪おろしは、40cm以上積もり、家がミシミシと軋む音を立てたり、戸や窓が開きにくくなったりしたら危険信号です。また、暖かくなると雪が水分を含んで重くなるので、その前に作業するのが理想的でしょう。

便利な「道具」と安全な「装備」を揃える

雪かきには、軽くて丈夫なアルミ製のスコップがおすすめです。広い範囲の雪を一度に片付けられるスノーダンプがあると、作業がぐっと楽になります。広範囲の場合、除雪機を検討しましょう。

雪おろしでは、命を守る安全帯やヘルメットの着用が強く推奨されます。伸縮式の雪下ろしポールを使えば、安全な場所から作業できます。どちらの作業でも、暖かい手袋と滑りにくい長靴は忘れないでください。安全な装備と便利な道具を上手に使うことが、事故を防ぎ、効率を上げる有効な方法のひとつです。

何よりも「安全」を第一に

雪おろしは、少しでも「怖いな」「自分には難しいかも」と感じたら、決して無理をせず、専門の業者にお願いしましょう。一見、簡単そうに見える雪かきも、心臓への負担や腰痛など、体に大きな影響を与えることがあります。

一人で頑張りすぎず、家族やご近所さんと協力し、こまめに休憩を取りながら進めてください。雪国での暮らしにとって、除雪は切っても切れない作業です。しかし、どんな時も一番大切なのは、自身と周りの人の安全であることを忘れないようにしましょう。

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対応タイプ
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