雪かきの服装~防寒服の選び方・重ね着のコツ~
雪かきは、服装選び1つで作業のしやすさがかわります。機能性や選び方のポイントについてチェックしてみてください。
雪かきに向いている防寒服の機能・選び方
防寒服にはさまざまなデザインのものがありますが、雪かきを行う上で重視するべきはやはり「機能性」。保温性や透湿性なども考えて選びましょう。
耐水性
肌に雪が付着すると溶けて水になるため、結果体を冷やす原因に。その状態で風にさらされると、たとえ防寒服を着ていても寒さが身にこたえるようになるでしょう。「防寒服だから耐水性は十分」と油断はできません。防水加工がされていても、質が低いと十分な効果が得られない場合もあります。
みぞれなどの場合、雨に濡れながら雪かき作業を行うケースもあります。ある程度の水圧に耐えられない防寒着だと、縫い目から雨水が入り込み体を冷やす結果となります。防寒着を購入する場合、どれくらいの水圧に耐えられるか、耐水性の高い生地が使われているか、といった箇所のチェックが必要です。
透湿性
透湿性とは、蒸気状態の水分を生地の外へ逃す性質のことです。防寒服は風を通さない機能も重要ですが、透湿性も求められます。透湿性が低いと蒸気状態の汗が服の内部で留まるため、蒸れやすい状態に。特に雪かきのような重労働を行う場合は体への負担となりかねません。
雪かき作業を目的とするなら、耐水性や保温性を確保するのと同時に、透湿性も高い防寒服を選ぶのがポイントです。
保温性
防寒服において保温性は体温を逃さないために必須といえる機能。強い風が吹く状況でも温かさを保ちやすくなります。雪かきでは冷たい北風が吹く中で作業を行うわけですから、保温性についても見逃せないポイントとなるでしょう。
また、使用されている生地が発熱する機能性インナーに使われているものかどうかも要チェック。他にも裏起毛や中綿、アルミメッシュ生地など、保温性を確保できる素材かどうか確認を行うとよいでしょう。
耐久性
保温性や透湿性などの性能が高い服であっても、雪かき作業を行う場合、耐久性の低さは問題となります。周囲に鉄筋や角材があるような場所で雪かき作業をすることもあり、周囲の角や尖ったバリにちょっと引っかかっただけで破れてしまうのは避けたいところです。
耐久性をチェックするなら、生地に注目するとよいでしょう。とくに綿やリネンのような天然素材の特徴は、摩擦や水、熱に強いためおすすめ。雪かき作業のような体をよく動かす状況下でも十分に耐えられることが期待できます。
格安の防寒着の中にはワンシーズンでの買い直しが前提の製品もあります。安いからといって購入し、毎年買い直してはトータルでのコストが大きくなるため注意が必要です。
フードなどの付属品
防寒着選びではフードやポケットなどの付属品にも注目しましょう。雪かきの最中、急に雪や雨が降ったときでも、フードがあるだけでだいぶ寒さが和らぎます。
ポケットもあったほうがいいでしょう。雪かき作業は長時間に及ぶため、急な連絡に対応できるようスマホなども持ち歩いておきたいところ。またポケットの中にカイロを入れられるので、カイロで温まりながら作業を進めることもできるのです。必須というほどでもありませんが、あると便利なのは間違いないため、付属品の有無も確認しておきましょう。
価格・購入しやすさ
作業でよく使う防寒服ですから、価格や購入のしやすさも踏まえて購入するとよいでしょう。防寒着は高価なアパレルブランドなどからも販売されていますが、価格の高さは決して性能面に直結しているわけではありません。服のデザインや宣伝費などにより価格が高く設定されている場合もあるからです。
防寒着を購入する場合、価格ではなく耐久性・保温性などの機能性にまず着目すると良いでしょう。安い防寒着の中には、宣伝費などを削りコストを抑えている製品もあります。相場に比べあまりに安すぎる場合は注意が必要ですが、価格だけで防寒着の良し悪しを判断することは難しいのです。
会社のユニフォームとして購入する場合は購入のしやすさも注目すると良いでしょう。防寒着が破損し買い直す際、廃盤になって同じものが買えない…といった事態を防ぐことができるでしょう。
重ね着のコツについて
ベースレイヤー
ベースレイヤーは一番下に着る肌に密着する服のこと。肌着のようなものと考えてOKです。
コンプレッションウェアなどが特におすすめ。体に圧力がかかるインナーで、伸縮性や体へのぴったりとしたフィット感が特徴的です。コンプレッションウェアの強みは、汗や蒸気を熱に変える点でしょう。雪かき作業での寒さを防ぐことに一役買ってくれます。
ミドルレイヤー
アウターの中に着る防寒服という立ち位置がミドルレイヤーです。ベースレイヤーとアウターの中間に着用します。ベースレイヤーの上に重ね着することで、中間層に温かい空気を保持しやすくなります。外からの冷気を防ぎ、温かさを持続させてくれるでしょう。
ミドルレイヤーの中には、バッテリーを使って温める電熱ベストもあります。他にも、中綿が入ったジャケットやフリースなども、防寒対策として有効です。
ミドルレイヤー選びで注意したいのは、生地を厚手にし過ぎないこと。ミドルレイヤーの上に更にアウターレイヤーを着る場合、体を動かしやすくするために薄手、軽量なものを選ぶとよいでしょう。
アウターレイヤー
アウターレイヤーは一番上に着用します。選び方のポイントは、空気を多く含むことができる、余裕のあるゆったり目のタイプです。また重ね着するため、透湿性が低すぎると汗で蒸れるリスクもあります。アウターレイヤー選びでは透湿性の高さも意識するとよいでしょう。
除雪機を使用する場合の服装は?
除雪機を使用する際は、ヘルメットを装着して滑りにくい靴を履く・機械に巻き込まれないように首周りや袖口等に気をつける・防寒性手袋を着用するなど、安全対策を意識した服装を心がけましょう。
適切な服装で作業を行わないと、作業中に不快感を覚えるだけではなく、事故やケガなどのリスクが高まります。
当サイトでは、除雪機を使用する際の適切な服装について詳しく紹介しています。安全に除雪作業を行うために、ぜひチェックしてみてください。
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